250万トンのとうもろこし

 早速こんな言い訳を用意してきた。
菅官房長官:「本年7月からガの幼虫がトウモロコシを食い荒らす被害が広がっており、飼料用のトウモロコシの供給が不足する可能性があることから、このことが昨日の日米首脳会談で話題になったんだろうと承知しています」テレ朝ニュース
 G7でのやりとりはtwitterで明らかになっている。
日米首脳会談で日本側は、アメリカ産のトウモロコシ約250万トンを追加輸入することで合意しました。トランプ大統領は安倍総理大臣との共同記者発表で「アメリカの余ったトウモロコシを日本がすべて購入してくれることになった」と説明していました。テレ朝ニュース
 さらに付け加えれば中国に売れずに余ったとの説明があった。そのやり取りの中でこんなことも
安倍は「民間セクターが自主的に買う」と言い訳!

それについてトランプが…
「日本では民間企業が黙って政府の言うことを聞いてくれるんだ」と  twitterから
 追及したらこういうのだろうね。アメリカが何と言おうと私の言うことが正しいと。昔のアメリカの公文書で明らかになったことを否定したように。

 さて事実関係について確認をしておこう。特に250万トンのイメージが大切だ。

 トウモロコシの最大の生産国はアメリカだ。約3億7千万トンだ。輸出量は62百万トン、ほとんど国内で消費している。大きな消費としてバイオマスエタノールがある。少し古いが2007年に80百万トンのデーターもある。
 中国も大生産国だ。生産量2億57百万トン、輸入量5百万トン。ほぼ国内生産で賄えている。しかも在庫量がすごい、2億7百万トンもある。

 アメリカから中国への輸出が250万トン減ろうがあまり問題なさそうだ。アメリカの話もどこか怪しい。アメリカの輸出量全体から見ても意味のある数字とは思えない。

 日本の輸入量は約1600万トン。そして国内生産量は500万トン程度だが自家消費がほとんどなので市場性はないらしい。これが壊滅的な被害を受ければ確かに輸入は増やす必要はある。本当に被害は広がっているか?
ツマジロクサヨトウ(Spodoptera frugiperda)は、極めて広食性なヤガ科の害虫であり、サトウキビ、トウモロコシ、イネ、豆類、いも類、野菜類等、80種類以上の作物に被害を与えることが知られています。
令和元年7月、鹿児島県南九州市内の一部ほ場において、本虫の発生が我が国で初めて確認されました。
農林水産省では、関係機関と協力の上、本虫のまん延の防止に向けて緊急的に取組を実施しています。
 この7月に初めて発見され、広まると恐ろしい害虫なのでまん延の防止をすると言っている。どう読んでも被害が広がっているとは思えない。

 この虫は南米原産でアフリカにまん延し、アジアに移動してきた。それが極東の日本に到達したとの推移だ。だから農水省中心に対策が必要だ。重要な問題だが、250万トンの言い訳には使えない。

 以上まとめると、250万トンは日本ではある程度の量だが、世界的に見たら極めて少量だ。これをアメリカが押し付けたとの話も変だ。政治的な意味だけがあるような気がする。日本の必要性にツマジロクサヨトウを持ち出すのは完全な的外れだ。

 参考資料
2018/19年度の世界のトウモロコシ貿易量は前年度比8.6%増
トウモロコシwiki
ツマジロクサヨトウに関する情報
病害虫「ツマジロクサヨトウ」九州6県で発生を確認 農林水産省

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