エネルギー・環境に関する選択肢」に対するパブリックコメント

 エネルギー・環境に関する選択肢」に対するパブリックコメントを求めているらしい。インターネットの場合このページらしい。

 しかし、選択肢の説明がきわめて不十分であり、政府の提示に対する意見表明は不可能である。

 選択肢は3つある。
エネルギー・環境会議は、ここにエネルギーと環境に関する3つのシナリオを用意した。原発比率を震災前の2010年の実績値約26%から、2030年までに0%程度、あるいは15%程度、または20~25%程度まで下げていくという3つのシナリオである。
 3つめのシナリオはなぜ幅があるのか?20と25の二つに意味があるのなら二つのシナリオにすれば良いだけのことだ。しかも25では現状の26と差はないではないか?

 解説すれば現状通りの案が欲しかったがそれでは露骨なので幅で表現した。あるいは今までの原子力増加計画を修正したものと言いたかったがそんなことは言えない。現状通りとも言えないから20%を表示したのだろう。検討結果を見れば幅を反映して値の変わるものもあれば、一通りの答えのものもある。幅を持たせた合理的な説明は一切無い。
 これは選択できるシナリオなのか?

 選択肢におけるデーターベースを表示すると言っている。表示すべきデーターは各シナリオの品質、利点欠点を表示するものである。いままで原子力はコストも安く、エネルギー安全保障上も望ましいと言ってきた。それがどう変わったのか、まずそれが必要だ。
 安全な原子力にするなら対策費を積まねばならない。事故が起こると考えるのなら、事故補償費などを積まねばならない。廃棄物再処理費用もきちんと積まねばならない。廃炉費用もきちんと積まねばならない。それが分かる資料は今のところ無い。

 原子力を見直したところで、各シナリオにおける費用を算出し提示しなければならない。計算根拠のない電気代の変化は書いてあるが、根拠なしでは意見の出しようもない。

 各シナリオの選択の視点は何か。
 まずは実現可能性だ。再生エネルギーの上限は幾らなのか、これが分からなければ議論は始まらない。しかもこれはほかの発電コストによっても変わるから、コスト別の実現性も必要である。
 次にそのシナリオとすればコストはどうなるのかの提示だ。電気代があまりに上がるようなら(例えば10倍)考えねばならなくなるだろう。
 原子力の危険性はすでに議論の対象外である。それはエネルギー・環境会議がこう言っているからだ。こちら
以来約一年、「中長期的には原発依存度を可能な限り減らす」という方針の下、関係する審議会などがエネルギーミックスや地球温暖化対策などの選択肢について議論を重ねてきた。
 だから現状維持の案などはシナリオにないはずだ。にも関わらず20年たっても原子力を1%から6%しか減らさないシナリオであれば、原子力リスクを何年間負わねばならないのだろうか。
 つまり各シナリオには、何年間かけて原子力をゼロにするのか明記する必要がある。
 付随的にではあるが、CO2排出量の比較がある。だがこれは絶対条件ではない。シナリオ1では大幅に下回るがそれでもシナリオ失格になっていない。

 今回の各シナリオの選択において、再生エネルギーの量が各シナリオで違う。
原子力  再生エネルギー 化石燃料
0      35        65
15     30        55
20~25  25~30    50
その理由は明示されていない。再生エネルギーと化石燃料はどちらでも取れるわけで、恣意的に選択することは許されないはずだが、その説明はない。

 核燃料の処理についても再処理・直接処分があり得ると曖昧な表現のみである。これもごまかしだろう。

 はっきり言ってこんないい加減な検討にまともに意見は出せない。
もし出すとしたら屁理屈をこねて原子力を維持したい魂胆だけ見えるから、即刻原子力をゼロにせよとしか言いようがない。
 そんなところだ。  なお資料は国家戦略室のこのページから入る

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