自民党はどこへ行く

 国会が正常化すると思ったら、公明党だけが審議や採決に参加し、自民党は未だに審議拒否しているらしい。悪口だろうが郵政株売却凍結法案にて造反が出るのを防いでいるとも言われている。
 自民党は党首討論を要求し、その際に鳩山総理の個人献金(故人)問題を追及するという。個人献金が本当に問題だとするのならばそれは通常の国会質問で扱うべきである。党首討論の趣旨に合わないと思う。さらに鳩山氏の問題は選挙前からあったものであり、国民はそれを承知で投票しているわけだから、いまさらそれを追及してどれほどメリットがあるのだろうか?鳩山政権を国民が支持しているのなら、それを攻撃する自民党は国民の敵にならないともかぎらない。自民党はそのあたりをどのように読んでいるのだろうか?
 そして自民党はどんな政党になるのだろうか?

 WIKIをみれば自由民主党はこのように書かれている。
1955年の保守合同により、自由党と日本民主党が合同して成立。現行憲法(日本国憲法)の改正を目指した[1]。戦前の二大政党たる立憲民政党・立憲政友会の流れを汲み、戦後の一時期を除いて結党以来ほぼ一貫して議会で多数を占め、政権与党の立場にあった。
 そしてその特徴を次のように記す。
かつては、地方の建設業界に対して一定の公共事業を発注するなど特定利権は生じるものの、いわゆる「均衡ある国土発展」と呼ばれる、富の再分配政策を行って地方の経済を回していくことを重視し、「一億総中流」を唱えるなど平等を重視する保守本流派が主流であり、農山漁村や地方小都市など地方を支持基盤としてきた。一方、新住民層が多い大都市やそのベッドタウンでは比較的弱く、社会党や共産党と票の奪い合いが続いていた。しかし、社会党は民主社会党の離反や公明党、共産党の台頭で都市部の地盤を失い、それに比べると自民党は比較的地盤を守った。
 社会党などの左翼政党との対抗上、一つに合同して対応したわけだが、その支持基盤は富裕層に限ったわけではなく、都市部の資本主義の支持者や農山魚村、商店主など、中小企業経営者を支持者としてきた「国民政党」であった事は間違いのないところだと思う。

 いわゆる社会党との擬似二大政党時代を終わらせたのは共産主義陣営の消滅だ。社会党がその存在意義を失って衰退していくのと同時に自民党も歴史的な対立構図の意義を失って行った。しかしながら流動化した政治情勢の中、保守本流に戻って政権与党に復帰したのは出来すぎだったのかもしれない。

 自民党の伝統的な支持層は、自民党の支持層であるのも関わらず疲弊していた。農林漁村は各産品の自由化により輸入品に駆逐され、家業を継ぐものが減り、消滅に向かった。商店主などは大規模店の進出でこれまた消滅しそうだ。中小企業は製品の価格崩壊によりこれまた疲弊している。これらは政府のグローバル戦略により起こったことだ。各支持層は疲弊していたにも拘らず支持を続けたが、ついに支持しなくなってきた。それがこの政権交代につながったと思う。
 
 自民党の仇花は小泉改革だろう。「自民党をぶっ壊す」と宣言し、自民党支持層に最後の打撃を与えた。都市にいた労働者かつ資本主義支持者に傷みを押し付け、福祉を切る事によって豊かでない人たち、地方の人たちを含んだ豊かでない人たちを直撃した。
 自民党の支持層をぶっ壊して、どの支持層によって党を維持するのだろうか?残った支持層は大企業とそれに関わる会社幹部、利権にあづかる取り巻きや官僚そして学者、知識層だけだろう。彼らの力は強いが数が少ない。自民党の現在の支持率がそれを示しているのだろう。

 民主党は国民に直接配分しようとしている。自民党は従来から企業が栄えれば国民にも配分が行くとしてきた。行動成長時代はそうなったが近年では景気が回復しても労働分配率が下がった。このイメージを変えなければ企業優先政策は国民には支持されないだろう。
 農業の大規模化、最終的には企業化しようとしているが、それによってそこに住む人たちが幸福になることを示せなければ地方の支持は回復しない。
 企業中心社会での支持を求める事、それは昔の自民党でもあり、一つの方法だ。

 今回の選挙で自民党は民主党のネガティブキャンペーンをやったがそれは成功しなかった。相手を非難するのではなく、自身の価値を高めるのも一つの方向性だ。それは「自由」だ。
 これはアメリカの共和党の反健康保険キャンペーンから思うのであるが、人は自由である事を重要だと考えるものだ。この路線は新自由主義、自己責任論とストレートにつながっている。今までは行き過ぎた自由主義によって格差が広がったりと非難されてきたが、若干の修正をするべきだろう。

 安倍晋三首相の時に大きく右に傾いたが、国民全体で見れば支持が増えたとは思えない。一部の人たちは歓迎したがそれは広がらなかったと思う。
 この考え方にはいいところも有ると思うが、自身の考えを人に、国民すべてに押し付けるように感じるところが多い。戦前戦中の悪い例があるので強制的に行うことは良くないだろう。前項の「自由」にも反する。保守主義は守るべきだろうが強制的な保守主義はやめるべきだろう。

 
 以上をまとめるとこんなところだろうか。
 自民党は伝統的な価値、それは実は自由の中にあったと見定めるべきだろう。伝統的な自由とは人を搾取するのではなく愛国的に国民を愛する自由主義なのだろうと思う。企業は社会の役に立つために存在し、その上で必要な利潤を得て企業を存続させる。少なくとも戦後の日本の伝統はそれに近かったと思う。
 外国に依存したり過度の影響を受ける事が自由な伝統に合うだろうか。そういったことも一体で考えるべきだと思う。

 最後に党名も変更しようとしているそうだが、どういう党にするかを考えるのが先なのだが、上記のようにするのなら「自由党」とするしかないと思う。
 今のやり方を続けるのなら「共和党」とでもすればよいが、日本では未来はないと思う

 

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