憲法9条について 国民投票法案が参議院で可決された。審議不十分でおかしな付帯決議付きで、国民の意思をいかに反映しないようにした、限りなく国民を馬鹿にした法案である。 国会の権威、参議院の良識も地に落ちたものである。反対のポーズをとり続けた民主党も非難されるべきである。 NHKが法案の成立を報道するときに、必ず追加して「今後憲法改正論議が活発… トラックバック:4 コメント:0 2007年05月15日 続きを読むread more
「論憲」について 少しだけ家を離れていた事もあって、更新が遠のいてしまった。復活の第一歩は憲法問題にしよう。奇しくも今で9条を考えるとNHK番組で言っている。 「憲法は国民のものだ。決まっているではないか。」と番組内で言う。その通りだ。 また言う、「改憲派と護憲派が別々に集会し、レベルの低い話をしている。こんな事で良いのか」。きちんと議論す… トラックバック:0 コメント:0 2007年05月07日 続きを読むread more
これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。 表題は日本国憲法前文の一部です。前文の最初の部分です。日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この… トラックバック:0 コメント:0 2007年04月20日 続きを読むread more
君が代ピアノ伴奏事件判決は、判決文が違憲ではないか 東京都教委の処分が妥当との判決は非常に気分が悪いものだった。しかし、どのような論理で妥当と断定したのかが興味のあることだった。 事件名は「戒告処分取消請求事件」で判決文は裁判所判例集の中にある。 テレビで弁護士が、判決の結果ではなく判決そのものが酷いと言っていた。読んでみたらその通り酷いものだった。その点を書こうと思ってい… トラックバック:6 コメント:3 2007年03月01日 続きを読むread more
民主党の安全保障政策 民主党の基本政策のうち、防衛政策を引用する。 7.自衛権の行使は専守防衛に限定 日本国憲法の理念に基づき、日本及び世界の平和を確保するために積極的な役割を果たす。自衛権は、これまでの個別的・集団的といった概念上の議論の経緯に拘泥せず、専守防衛の原則に基づき、わが国の平和と安全を直接的に脅かす急迫不正の侵害を受けた場合に限って、憲法… トラックバック:2 コメント:1 2006年12月03日 続きを読むread more
国民投票法案は国民を無視している 以前のエントリー:国民投票法案 検討中、国民投票法案にある憲法改正案広報協議会にて、政府もしくは政党の広報について異論を唱えてきた。 今国会での審議が衆議院で始まったようだ。毎日新聞に広告放送について特集されている。全文はいわゆる「国民投票法案(憲法改正手続法案)」の与党案・民主党案の要綱対比表で読める。 与党案、民主党案に共通す… トラックバック:4 コメント:4 2006年11月27日 続きを読むread more
日本国憲法を改正する理由 日本国憲法を改正するべきだと言う理由をいくつも聞く。内容の議論もあるがそうではないようなものもあるように思う。 1.60年間一度も改正されていないから。 2.外人(占領軍)が作ったから。 3.現実(自衛隊の存在)とあわないから。 4.解釈でどんどん変わるから、先取りする。 良く分からない理由ばかりだ。 … トラックバック:1 コメント:3 2006年10月07日 続きを読むread more
憲法九条堅持運動について 安倍晋三次期総理大臣(当確)が自民党の悲願である憲法改悪を口に出している。民主党もモヤモヤしているが、憲法改悪賛成派が多くいるような情勢だ。公明党は与党であり抵抗勢力となりうるかま見込み薄だろう。明確に憲法九条堅持を主張しているのは少数与党である共産党と社民党のみである。政治情勢から言えば憲法改悪一直線である。 しかし世論はまだ賛… トラックバック:2 コメント:9 2006年08月25日 続きを読むread more
非武装論について 非武装論は戦後の社会党の基本的な主張だった。共産党も武力革命を棄てたあとは同じ論であったと記憶している。現在の共産党も綱領で言っている。社民党は村山政権時に自衛隊を認めたが、最近もとの主張に復帰している。シリーズ憲法 第1部 瀬戸際の「護憲」 土井たか子の軌跡から 7.方針転換で揺れる理想 (2006/01/10) … トラックバック:1 コメント:1 2006年07月09日 続きを読むread more
すべて国民は、勤労の権利を有す 日本国憲法は読めば読むほど味わい深いと言うのが今の思いです。私は憲法学者ではないので誤解などしているかも知れませんが、あくまでも思いということで。 最近は権利ばかり主張して義務が無さ過ぎると言われています。義務といえば三つですね。納税、義務教育、勤労。 しかし最近勤労には権利も有ったということに気がついた。 第27条 すべて… トラックバック:2 コメント:2 2006年06月12日 続きを読むread more
参議院は良識の府か 参議院は良識の府と言われている。その根拠はどこにあるのだろう。 公職選挙法 (被選挙権)第10条 日本国民は、左の各号の区分に従い、それぞれ当該議員又は長の被選挙権を有する。 1.衆議院議員については年齢満25年以上の者 2.参議院議員については、年齢満30年以上の者年齢の差は5歳有るがこんなもの大きな差とはいえない。 日本… トラックバック:0 コメント:2 2006年05月22日 続きを読むread more
住民投票:政治判断には不適切と言う政治家 毎日新聞5月20日朝刊の論点に「国策を問う住民投票」に3人の意見が載っている。 千葉大学教授の新藤宗幸氏は「間接民主主義を補完するするのに有効な手段」といい、岩国市長井原勝介氏は「直接参画の重要さ、政治が変わる予感」と当事者としての意見を述べている。いつものように反対論者を用意している。 自民党総務会長久間章生氏は「群衆に任せ… トラックバック:0 コメント:0 2006年05月20日 続きを読むread more
国民投票法案にある憲法改正案広報協議会 以前に国民投票法案 検討中で少しだけ意見を書いたが、他に危ない法案が沢山あるので余り見ていなかった。今日の記事に変更案の説明がある。国民投票法案:与党が国会提出決定 メディア規制は廃止 自民、公明両党は19日、憲法改正手続きを定める国民投票法案に関する与党協議会を国会内で開き、同法案の大綱を了承し、来週後半にも国会に提出することを決… トラックバック:2 コメント:0 2006年05月20日 続きを読むread more
[憲法世論調査]「『改正』を迫る安全保障意識の変化」読売社説 読売新聞の社説です。表題から見て世論から見て「『改正』を迫る安全保障意識の変化」が顕著だと言う論である。 しかし内容は、世論調査結果は少しであり、類推、予想、思い込みにより自らの主張を展開しているのみである。これを支持しない人は読売新聞を購読しなければ良いので許されることなのだろうか。 世論調査結果については憲法改正の世論調査項… トラックバック:0 コメント:0 2006年04月06日 続きを読むread more
憲法改正の世論調査項目その2 毎日新聞の憲法改正の世論調査項目についてはすでに紹介した。今回は読売新聞の世論調査です。 世論調査結果を報じる記事と各項目の世論調査結果を比較してみましょう。 改憲賛成が9年連続で過半数、「自衛組織」明記71% (2006年4月3日22時55分 読売新聞) 読売新聞社が実施した憲法に関する全国世論調査(面接方式)で、「改正」に… トラックバック:0 コメント:0 2006年04月06日 続きを読むread more
憲法改正の世論調査項目 憲法改正の世論調査が行われている。憲法改正反賛成が多いと言う報道が多い。しかし国民が何を望んでいるのか今の世論調査では良く分からないと思う。記事では憲法改正:「賛成」65%、「反対」は27% 毎日調査 毎日新聞が実施した全国世論調査によると、憲法改正について「賛成」と答えた人は65%で「反対」は27%だった。一方、戦後日本の平和維… トラックバック:1 コメント:0 2006年03月13日 続きを読むread more
自由及び権利は常に公共の福祉のため 以前教育基本法について述べた中に 経済的な豊かさを達成してきた過程で、現在の社会を築いた世代を尊敬する意識が失われ「自分さえ良ければ」という自己中心的な子どもが増えてきました。(党機関紙「自由民主」 2003/2/25号掲載)と有った。また「権利ばかり主張して責任や義務を意識しない」、「公共と言うものを理解しない」というのも最近よく言… トラックバック:0 コメント:0 2006年02月19日 続きを読むread more
自由民主党憲法改正案 まとめ ようやく改正案全条文にコメントできました。以下に今までのエントリーを並べておきます。 自由民主党憲法改正案(その1) 前文 自由民主党憲法改正案(その2) 第1章 天 皇 自由民主党憲法改正案(その3) 第2章 戦争の放棄 自由民主党憲法改正案(その4) 第3章 国民の権利と義務(1) 自由民主党憲法改正案(… トラックバック:1 コメント:1 2006年02月18日 続きを読むread more
自由民主党憲法改正案(その3の2) 第2章戦争の放棄 憲法九条についてです。 条文は短いので、再掲します。 まず現行憲法です。 第二章戦争の放棄 第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保… トラックバック:1 コメント:0 2006年02月17日 続きを読むread more
自由民主党憲法改正案(その9) 第7章 財 政 以降 今回で最終条まで行きます。まず現行憲法です。 第7章 財 政 第83条 国の財政を処理する権限は、国会の議決に基いて、これを行使しなければならない。 第84条 あらたに租税を課し、又は現行の租税を変更するには、法律又は法律の定める条件によることを必要とする。 第85条 国費を支出し、又は国が債務を負担するには、国会の議決に… トラックバック:0 コメント:0 2006年02月15日 続きを読むread more
自由民主党憲法改正案(その8) 第6章 司 法 今回は第6章司法です。まず現行憲法。 第6章 司 法 第76条 すべて司法権は、最高裁判所及び法律の定めるところにより設置する下級裁判所に属する。 2 特別裁判所は、これを設置することができない。行政機関は、終審として裁判を行ふことができない。 3 すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律にの… トラックバック:0 コメント:0 2006年02月14日 続きを読むread more
自由民主党憲法改正案(その7) 第5章内閣 今回は第5章内閣です。まず現行憲法。 第5章 内 閣 第65条 行政権は、内閣に属する。 第66条 内閣は、法律の定めるところにより、その首長たる内閣総理大臣及びその他の国務大臣でこれを組織する。 2 内閣総理大臣その他の国務大臣は、文民でなければならない。 3 内閣は、行政権の行使について、国会に対し連帯して責任を負… トラックバック:0 コメント:0 2006年02月14日 続きを読むread more
自由民主党憲法改正案(その6) 第4章 国 会 その6は国会です。現憲法から。 第4章 国 会 第41条 国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。 第42条 国会は、衆議院及び参議院の両議院でこれを構成する。 第43条 両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する。 2 両議院の議員の定数は、法律でこれを定める。 第44条 両議院の… トラックバック:0 コメント:0 2006年02月13日 続きを読むread more
自由民主党憲法改正案(その5) 第3章 国民の権利および義務 (2) その5は国民の権利および義務の残りの部分です。 まず現行憲法第31条 何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。 第32条 何人も、裁判所において裁判を受ける権利を奪はれない。 第33条 何人も、現行犯として逮捕される場合を除いては、権限を有する司法官憲が発し、且つ理由… トラックバック:0 コメント:0 2006年01月18日 続きを読むread more
自由民主党憲法改正案(その4) 第3章 国民の権利及び義務(1) その4は国民の権利、義務です。長いので分割します。まず現行憲法です。 第3章 国民の権利及び義務 第10条 日本国民たる要件は、法律でこれを定める。 第11条 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。 第12条 … トラックバック:0 コメント:0 2006年01月17日 続きを読むread more
自由民主党憲法改正案(その3) 第二章戦争の放棄 第二章安全保障です。 まず現行憲法です。 第二章戦争の放棄 第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認… トラックバック:0 コメント:0 2005年12月27日 続きを読むread more
自由民主党憲法改正案(その2) 第1章 天 皇 憲法改正案第2章、天皇の章です。まず現行憲法。 第1章 天 皇 第1条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。 第2条 皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。 第3条 天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言… トラックバック:1 コメント:0 2005年12月18日 続きを読むread more
自由民主党憲法改正案(その1) 前文 自由民主党の憲法草案が発表された。pdf版しかないから、インプットしないといけない。ミスプリはお許しを。テキスト版を出さないのは批判を許さずと言う意思なのだろうか。 それにもめげず、一人でも多く少しまじめにこの案を読んで欲しいと思い、連載したい。 まずは憲法前文である。現在の日本国憲法前文をまず読んで欲しい。 日本国民は… トラックバック:0 コメント:0 2005年12月12日 続きを読むread more