国会の正常化は出来るのか

 識者という人も特定の立場の人も野党が審議拒否を非難したりする。反対の意見は分るが法案を人質にするのはおかしいとか言ったりする。あるいは、国会議員の義務は審議だとも言う。

 その人たちは本当にどのように思ってそれを言っているのだろうか?テレビなどの報道でも、審議に戻れば何が良いのかを聴いた人もいないし回答の聴いた覚えはない。
 ある人は法案が採決されることが良いことだという。それは特定の立場の人の利益であって、審議の利益ではない。そう言った理屈抜きの反対論ばかり流すのは現代の反知性の時代の産物なのだろうか?それとも無知性への誘導なのだろうか?

 そしてそれは立憲民主党の言うまっとうな政治とは対極にあるものだと思う。

 もし野党が審議に応じたらどうなるか、そんな事は政治関係を眺めている人なら一致した見解になるはずだ。

 政府は多くの件を一纏めにした法案を出す。当然膨大な審議時間を必要となる法案となる。
 野党が順に質問をする。
 政府は簡単に答えられる物に限り答弁をする。
 答えにくい質問には答えをずらした答弁をする。もっと答えにくい物は全く違う答弁をする。要するに答えないわけだ。
 野党は何度も質問を繰り返し、質問時間が終了する。
 元々多くの論点があるのに一部の論点だけで時間切れになる。
 与党は審議を尽くしたと称して強行採決を行う。本会議でも同様だ。

 そして政府の提出した不十分なあるいは憲法違反のあるいは国民生活を悪化させる法律がまかり通るわけだ。それが野党にとって、国民にとって利益にはならない。政府やその支持者と見解が違うのは最後の見解、国民の利益になるか否かだけなのだ。プロセスは全く同じだろう。

 野党が欠席しても採決は同じようにやるから結果は変わらないわけだ。一つ違う可能性があるのはメディアが野党が指摘する法案の問題点を国民に知らすことだけだ。だが、今のメディアが十分それを果たしているだろうか?

 本来政府は野党に充分な質問時間を与え、きちんと答弁に努め、答弁に詰まったら廃案にするものだ。あるいは反対意見をどのように組み入れるのか、少数意見の尊重をどうするのか検討する。その上で多数決を持って決定する。
 そう言ったことをやった法案があるのだろうか?

 それと政府が出す法案はほぼすべてが下らないか、国民に不利益を招くものだから、可決する必要はないものだ。

 国会の正常化は現政権がある限り不可能である。それが答えだ。

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