従軍慰安婦像は芸術作品なのか?

こんなニュース。
愛知県で開かれている国際芸術祭に慰安婦問題を象徴する少女像が展示されていることについて、菅官房長官は芸術祭が国の補助事業として採択されていることから、事実関係を精査し、補助金を交付するかどうか慎重に検討する考えを示しました。NHK
 発言として
菅官房長官は閣議のあとの記者会見で「企画の1つとして、慰安婦を象徴する少女像などが出展されていることは承知している」と述べました。

そのうえで「『あいちトリエンナーレ』は文化庁の補助事業として採択されている。審査の時点では、具体的な展示内容の記載はなかったことから、補助金の交付決定では事実関係を確認、精査したうえで適切に対応していきたい」と述べ、
 何を精査するのかさっぱりわからない。その観点が極めて重要なのに。しかも、すでに助成団体として決定しているのに中身を見て交付をけちるとは約束違反だろうが。

 だが、あいちトリエンナーレの趣旨に慰安婦像があっているかは別の話だ。その開催目的は次の通り(HPより)
新たな芸術の創造・発信により、世界の文化芸術の発展に貢献します。

現代芸術等の普及・教育により、文化芸術の日常生活への浸透を図ります。

文化芸術活動の活発化により、地域の魅力の向上を図ります。
 すべて芸術に関することだ。
 そして、当該の慰安婦像はこんなコーナーだ。いろんなアーティストが自らの作品を展示する部屋が多数ある。そのうちの一つが 表現の不自由展・その後 というものだ。こういう紹介だ。
「表現の不自由展」は、日本における「言論と表現の自由」が脅かされているのではないかという強い危機意識から、組織的検閲や忖度によって表現の機会を奪われてしまった作品を集め、2015年に開催された展覧会。「慰安婦」問題、天皇と戦争、植民地支配、憲法9条、政権批判など、近年公共の文化施設で「タブー」とされがちなテーマの作品が、当時いかにして「排除」されたのか、実際に展示不許可になった理由とともに展示した。今回は、「表現の不自由展」で扱った作品の「その後」に加え、2015年以降、新たに公立美術館などで展示不許可になった作品を、同様に不許可になった理由とともに展示する。
 何らかの理由で展示できなかった作品を、理由とともに展示するもの。私はここでいう「作品」という定義にこだわる。
 慰安婦像は「作品」なのだろうか?

 昔あった四畳半襖の下張事件
 永井荷風の作品というからまさに「作品」だろう。わいせつという理由で出版できなかったらしい。それこそが表現の不自由と思う。
 慰安婦像で作者は何を表現したのだろうか?自身の責任によらない境遇をその体や顔の表情で表す芸術作品というのだろうか?例えば日本の大使館前に設置した像を芸術作品としてみていた人はどれぐらいいるのだろう?
 私には初めから政治的主張のために作られ展示された像としか思えない。だから「言論と表現の自由」の展示会ならばその通りと思うが、文化芸術の発展とはいささか趣旨が違うと思う。

 「作品」なのかという点において疑問はある。だが、権力を持つ政治家がこの段階で介入し、展示を実質的に不許可にする動きはまさに「表現の不自由展」を実践してしまうことだ。これは恥ずかしいことでもあるけれど、まさに現代芸術の最先端であるとも言える現象だ。

 ついでに、協賛企業の中に麻生グループがあることを追記しておく。

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