不都合な話を報じない罪

与良正男氏はテレビでもよく見る有名人だ。そして熱血!与良政談でいいことを言ってくれる。今回の不都合な話を報じない罪は秀逸だと思う。
その上で注文を三つ。それはこの中でのフレーズ「全ての新聞・テレビが朝から晩まで「これはいけない」と繰り返し報じないとなかなか国民に浸透しない時代になったとも言える」に対応したことだ。
 放談は一回きりの目立たないところにある。それでいいのか?
 毎日新聞が安倍晋三首相の様々な振る舞いを繰り返し報じているか?
 系列のテレビ局は努力しているか?


熱血!与良政談
不都合な話を報じない罪=与良正男

毎日新聞2019年7月10日 東京夕刊




 この6年半が凝縮されているような光景だった。参院選公示を前に3日開かれた日本記者クラブ主催の党首討論会で、記者側が選択的夫婦別姓等々に関し、「賛成の人は挙手を」と尋ねた場面だ。


 態度を明確にするのは選挙にマイナスだと思ったのだろう。安倍晋三首相は手を挙げず、「政治はイエスかノーかではない。印象操作をするのはやめた方がいい」といら立ち、ぶすっとした表情で質問した記者側に文句をつけた。

 不都合な点はごまかして話をすり替える。これまで何度見てきたことか。しかも賛成か反対か、政治を単純に二分してきたのは首相自身ではなかったのか。

 こんな姿勢にはもう慣れっこになってしまったという人も少なくないだろう。だが、もっと深刻なのは、こうしたやり取りが討論会であったこと自体を知らない人が多いことだ。

 後日、大学生数十人と話す機会があった。予想通りほぼ全員が知らなかった。恐らくそれは若者だけではないと思う。

 政治に無関心だと言う前に考えなくてはならないのは、そもそもこの一件を翌日朝刊で1行も報じていない新聞もあったことだ。

 首相はあからさまにメディアを敵か味方かに選別してきた。歩調を合わせるようにNHKや読売新聞などは安倍首相のすることなら何でも是認しているのではないかと思える報道となっている。政権に不利になりそうな話は報じないことも常態化している。

 もちろん私は安倍首相のすることは全て許せないといった姿勢にも異を唱えるが、報道の公正さや政権監視力が著しく損なわれた6年半だったのは間違いない。

 インターネットの定着で新聞・テレビの影響力が以前ほどではなくなったのは確かだ。全ての新聞・テレビが朝から晩まで「これはいけない」と繰り返し報じないとなかなか国民に浸透しない時代になったとも言える。そんな中でメディアが分断されることが、どれだけ権力側にありがたいか。これも民主政治の危機である。

 政権交代には直ちにつながらない参院選。私は自民党が3年前の前回獲得議席を上回るかどうかに注目している。自民党の都合で定数が増えたから単純比較はできないが、前回を上回れば首相は「今回も支持された」と姿勢を変えないだろう。そして、そんたく報道も続くだろう。(専門編集委員)

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この記事へのコメント

2019年07月12日 08:23
記者クラブの弊害で、他社の記者による突出質問や奇行は黙殺する傾向があります。
飯大蔵
2019年07月12日 10:04
ましま さま コメントありがとうございます。
民主党政権の時にフリー記者を入れていましたね。記者クラブの弊害というか利用は政権の行うことですね。メディアはどう考えているか。与良政談はどういう位置づけなのでしょうね。