こんなものは謝罪ではない、ハンセン病家族補償

 マスコミの官邸への忖度はなかなかのものだ。
 確かにこの発言は謝罪だ。
「家族の方々に対しても社会において極めて厳しい偏見、差別が存在したことは厳然たる事実だ。患者・元患者とその家族の方々が強いられてきた苦痛と苦難に対し政府として改めて深く反省し、心からおわびする。家族の皆様と直接お会いし、この気持ちを伝えたい」NHK
 だがこれをいつ言ったのかが問題だ。なぜ参議院選挙中に言わねばならないか、それは選挙での人気取りそのものだからだ。

 政府は補償しないと裁判で争ってきた。負けたから控訴しないといっただけ。今謝罪しても後始末をしているだけではないか。争ったことを反省しているのなら、それを謝罪するべきだろう。

 患者に対する謝罪はすでにあったわけで、患者に対してだけではなく家族にも厳しい偏見、差別があったことを知らなかったとでもいうのか?今まで放置してきたことを詫びなければ謝罪にもならない。
 現代のマスコミはそんなことにも気が付かない存在なのか?それとも忖度のせいで書かないだけなのか?

 政権は圧倒的な権力を持っている。その権力者が裁判を争ってきたわけだ。かわいそうだから許してやると言ったとしてもそんなもの謝罪でも何でもないだろう。患者側は言うだろう。直接謝りに来いと。それがあたりまえだ。

 なお時効について疑義があるそうだ。もしそれが正しいのであれば、民法の不備の可能性もある。法律を作る立法府の責任として、それをカバーするための活動をするべきではなかっただろうか?今のままでは政府は立法の不備により法廷で争ったとの言い訳を用意させているだけだ。
 あるいは特別の立法が必要だったのかもしれない。国会も当事者であると考えてほしいと思う。

 とにかく選挙目当ての形だけの謝罪を、仰々しく流しているメディアに無性に腹が立つ。
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