長距離巡航ミサイルは敵基地攻撃用か

 こんなニュース。
防衛省は、安全保障環境が厳しさを増す中、離島防衛を強化するため、戦闘機に搭載する長距離巡航ミサイルの導入に向けた検討を始めることになり、来年度予算案に必要な調査費を計上する方向で調整を進めています。NHK
 離島防衛は自衛隊を認めれば自動的に認めるものだ。しかし、説明が必要なのはなぜ長距離が必要で、巡航ミサイルが必要なのかだ。

 NHKニュースで長距離の必要性として、敵の防空ミサイルシステムの範囲外から発射出来ると言っていたような。それはこんな文章でも見られる。
JASSM is a long-range, conventional, air-to-ground, precision standoff missile for the U.S. and allied forces. Designed to destroy high-value, well-defended, fixed and relocatable targets, JASSM’s significant standoff range keeps aircrews well out of danger from hostile air defense systems.こちら
 NHKは敵艦隊攻撃を主に説明していたが、JASSM は対地攻撃用なので矛盾はある。
 もうひとつ書かれているノルウェー製のJSMは対艦、対地どちらでも使えるのでこの説明にあっているものである。

 二つのミサイルの諸元を並べよう。
       射程   弾頭
JASSM  900km  454kg
JSM   300km  125kg

 空対地ミサイルはF15搭載用として導入済みである。それはAGM-65 マーベリックである。諸元は
マーベリック  20km  100kg程度
 射程を伸ばしたい事が分る。

 自衛隊はF35導入で動いている。上記のミサイルはF35用に開発されているものだから、F35導入の一環として検討しているものだと思う。
 これは今年の6月に読売に既に報道されているものでもある。そしてそこには敵基地攻撃についても記述がされている。

 どうやらこれはこういうことではないかと思う。

 自衛隊はF35を導入するに当たり、F35に搭載する対地攻撃ミサイルを検討していた。敵の対空ミサイルから逃れるために長距離ミサイルによる攻撃を検討する中で上記のミサイルが候補に挙がった。JASSMのほうは射程もあるけれど爆弾の大きさが検討対象ではないのかと思う。

 これをみた敵基地攻撃を考えている人が、これに使えるとアドバルーン記事に仕上げた。300kmでは不足だが900kmならOKと言うことだろう。

 日本が敵基地攻撃をすることは憲法上の問題もあるけれど、軍事的にも適していると思えない話だ。戦争を煽りたいとんでも無い論議だ。
 アドバルーンに惑わされず、冷静に考えていきたいと思う。

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