原発での枝野官房長官の記者会見

 枝野官房長官は文化系であって技術系ではない。しかしその話の内容は非常に濃い。会見後の質問に答える所を見てもよくここまで理解が出来ていると関心をする。彼はまれに見る超高級文化系の一人だ。

 今日の記者会見の冒頭の認識はまさに的をえていた。現状少し好転の兆しはあるが、依然として予断を許さない情勢である。その後の質問に答えて、状態が悪化すれば津波などにあえぐ人達の救援も出来なくなる、東日本が駄目になることであると。
 はっきりとは言わないが避難エリアが増大すれば、その影響は計り知れないだろう。

 私が毎日見るブログに広瀬隆氏の話を勧めるものがある。少し聞いてみたが、一部正しく、一部間違っている。ただ一致するのはこのまま悪い方向に推移すれば大変なことになる事だ。これに関しては枝野氏も広瀬氏もそして私も一致するところである。また、このまま核燃料をすんなりと冷却できるか否かについても予断を許さないところも一致している。何が起こるか分からないのである。

 だが枝野氏と広瀬氏の違うところは、日本を守ろうとする当事者か否かである。現状広範囲が汚染されているが、特段高濃度に汚染されたところは発見されていない。逆に汚染を騒ぎ立てればその程度を別にして大混乱に陥るであろう。
 低レベルの放射線被曝は確率的な死亡率の上昇になる。非情な言い方だが、ぎりぎりの判断が指導者には要求されるのである。
 逆に問題を言い立てて、広範囲の人間を避難させ、原子炉に近づかなければ問題が解決するのか?それは日本の国土を放射能汚染地域として捨てることにしかならない。
 何を守るのか、まさにぎりぎりの所に追い詰められているのが現状なのである。

 この状況を見て原子力を全台停止させよと言う人もいる。だがその議論は今することではない。今は日本を守ることに全力を注入することだ。

 今日は不思議なことに記者の質問時間を延々と放送した。今までは質問に入るとすぐにカットしたものだ。なぜカットするのか今日やっと分かった気がする。
 一つはこれを放送すれば枝野氏の評価が上がってしまうことだ。もう一つがバカな質問をする大新聞の記者の劣悪さがはっきりするからだ。マスコミの一員であるNHKが同じマスコミを擁護しているからと思うのはおかしいだろうか?

 マスコミは技術的事項について自らのレベル以上のことは報道しない。記者会見の後の「解説」なるものが一気にそのレベルを落としながら繰り返すのを何度も見た。直前の記者会見の生ソースをずたずたにするのを何度も見た。こう言った事が多くの国民に理解されることを祈るばかりだ。

 今この危機的な状況の中、「頑張ろう日本」「頑張ろう東北」を口にしてやっていくべきだろうと思う。

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この記事へのコメント

2011年03月23日 19:27
枝野さんが官房長官で良かったと思います。
話は分かりやすいです。
ただ、政府の対応が適切かどうか?と聞かれると不適切だと思います。想定外の出来事が起こったときには、リスクが最大との可能性を考えていない点です。
原発が冷却できない時から、避難活動を開始すべきでした。
2011年03月26日 23:09
一般人 さん
最適かと問われれば大抵そうではありません。
でもその状況で最善かと問えばその可能性はあります。
それと、「政府」とは何を指すかです。後日事情を解明してくれれば興味深いでしょう。
2011年04月12日 04:42
私も最適な答えはないと思っています。
ベターな手段を望みます。
ただ、行動する人はベストを尽くす。
政府については、確かに何を指すかは重要ですね。
機会があれば私なりの考えをブログに書きたいと思います。

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