今後の政局を考えてみる

 鳩山政権が出来て100日、お試し期間は過ぎ去ったとますますハードルを上げるマスコミ。しかしどんなにハードルを上げようと、どんなに鳩山政権を批判しようと、国民が声を上げない限り鳩山政権は続く。
 マスコミは今から来年の参院選をターゲットにして攻撃を続けるだろう。それが最大の政局の場だからだ。

 参院選結果の可能性を3つに分けて考えていこう。

1.民主党の勝利
 小沢幹事長が常に口にしている目標、それが参議院での民主党過半数獲得である。これにより3党連立を解く事が可能になる。
 ここにいたるには国民が民主党をさらに信頼する事が条件だ。マスコミは民主党がモタモタしていると非難しているが、モタモタしていることと信頼するかは別のことのような気がする。
 判断されるの政治での結果である。アメリカの景気がどうあろうと中国の景気がどうあろうと、一般の国民の生活が良くなるかどうか、それが第一条件だ。
 そしてもう一つが対米関係、普天間問題だと思う。これの帰結がその後の日本の安全保障の行き方を左右すると思うからだ。小沢氏他は国連主導の軍事力行使を主張しているのだが、それが国民に受け入れられるのかが大きな分かれ道だと思う。

 そして違う意味で言えば、日本の国民は一つの政党が勝ちすぎる事に慎重であることだ。自民党が2/3をとった時に誰もがやりすぎたと思っただろう。参議院過半数まではいいと思うだろうか?

2.自民党のゆり戻し
 これは可能性として書くだけで、現実にはありえないと思う。

 自民党の理念は保守主義であったし、共産主義への対立勢力として明確な立場であった。冷戦の終結につれ社会党と同じくその軸を失い支持を落としてきた。細川政権などをへて自民党が再び政権を持ったが、それは自民党が支持されてというより代替案が無かったからだと思う。
 小泉首相が支持を受けたのは非自民党的なところが受けたのだろう。そしてその非自民が新自由主義であって、国民に痛みのみを残した事に国民が気がついた。それが頼りないと思っていた民主党に政権交代させた要因だろうと思う。
 自民党が国民の支持を得るには、自民党が国民に何を与えるのか、メッセージが必要だ。今の自民党は民主党を攻撃するだけで、メッセージは選挙前のものを言うだけだ。このままでは崩壊への道をたどるだけだ。

 自民党は国民の声を聞くことから始めないといけない。そして自らの大方針と照らし合わせて、道を探るべきだろう。それは保守主義であり企業中心主義であっても、結果的に国民の生活を守ることにならないといけないものだろう。
 そして、人材の育成も含めて参院選には間に合わないだろうと思う。

4.第三政党の伸長
 小沢の思いは二大政党制だった筈なのだが、自民党の根拠を根こそぎにしようとしているように見える。これがどうも理解できない。もし民主党単独で大勢力となることがいいことなのか、国民は考えるだろう。
 二大政党制はその他の政党を排除する仕組みだ。しかしイギリスでも第三の政党は存在するらしく、これがうまく行っているのはアメリカだけだ。現在の日本は連立政権を組んでいるが、その勢力差は二大政党制に近い。

 国民の選択として自民、民主以外の政党を伸ばすか否かが実は大事なことであり、21世紀の日本の行き先を見るのに非常に大きな選挙になると私は思う。
 私のいる地域では、共産党の参議院選挙候補がすでに全力で選挙活動をしている。こんな子とは今まで無かったと思う。共産党はこの時期を重要と捉えているのだと思う。小沢氏が思っていることと同じだろう。


 自民党が崩壊寸前の今、民主党の単独政権を選ぶのか、大きな選択の時期は遠いように見えてすぐに来るだろう。今年の衆議院選挙は自民党の敗北を確かめるだけの選挙だったが、来年の参議院選挙はもっと大きな方向が見える選挙だと思う。

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この記事へのコメント

カタカナサヨク
2009年12月26日 12:25
飯様のお考えに同じです。
まず、自民党と民主党過半数から。
もし、民主党が過半数を取ることになれば、飯様ご指摘のとおり、現在の連立を解消するでしょうし、今、チラホラ自民党から「離党」している議員たちが集まり、「新党」が結成されて、それを名目に、自民・民主の大連立という大政翼賛会が形成される。そして、数を名目にした憲法改正が行われるであろうことは、明らかです。仮に、自民・民主の連立が行われなくても、「2大政党制」確立のための、「野党を育てる」を名目に、自民党が「保守」という名目のナショナリズムを加速させ、結果として、戦前のような政党不信とナチスのような権力を待ち望むような世論誘導がされることも、夢物語とは思えません。政界再編という意味不明な床屋政談はいいから、飯様ご指摘のような、アメリカ新自由主義・軍事産業のための傀儡政治を行うのか、日本国民の生活や人権を考える政治を行うのか、とっとと仕事をしてほしいと思います。
カタナナサヨク
2009年12月26日 12:31
連続投稿済みません。
飯様ご案内のように、2大政党制は、政権交代はいいのですが、それ以上に少数意見や多様な意見が排除され、民意が反映されない可能性のほうが、日本では高いのではないかと考えます。基本的には、穏健な多党制、つまり、護憲を軸にした第三極の政党が、改憲できない程度の議席を有することが必要だと思います。同時に、マスゴミも、現時点で、米国・米軍事産業・自公・財界との癒着が炙り出されており、彼らは、護憲など論外で、自分たちの私利私欲と地位保全のために、権力に擦り寄っているように見えます。クリスマスの夜に、世界史とキリスト教史の小冊子を読みました。現在、世界と日本を席巻する新自由主義の嵐は、2000年前のイエスが生誕したころの、ローマ帝国とそれに擦り寄るユダヤ人富裕層たちの言動と見まごうばかりだと感じました。
2009年12月26日 22:03
カタナナサヨク さん
国会では数の暴力が可能ですが、国民投票があります。これが無ければとっくに憲法は改正されていたでしょう。
新自由主義とユダヤ人、2000年前も今も関係有りそうですね。
カタカナサヨク
2009年12月27日 07:48
コメントありがとうございます。
飯様がご指摘の通り、辛うじて、国民投票がありますね。しかしながら、実際の国民投票法案は、どの基準で賛成票を認めるのか、為政者の胸先三寸で決まる、極めて曖昧なものです。この点、極めて注意していかなければなりませんね。

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