朝鮮半島の植民地支配は歴史的事実か

 こんな話だ。
朝鮮半島に対する日本の植民地支配について「植民地支配は歴史的事実に反する」と下関市の嶋倉剛教育長が発言したことに、朝鮮学校関係者だけでなく地元市民からも疑問の声が上がった。朝鮮半島との玄関口として100年余りの歴史を刻んできた下関市の教育行政トップの発言だけに波紋が広がっている。朝日
 記事による発言を確認しておく。
金理事長らは26日に嶋倉教育長に県の額の半分の助成を求めたが拒否された。このため同席した保護者らは歴史的経緯をふまえて対処してほしいと重ねて要望したが、嶋倉教育長は「植民地支配は歴史的事実に反する」と述べた。

いまの話で植民地支配と言うことに部分については歴史的事実に反しますので、それは私の方からそういう形では受け入れられない。植民地支配だということを前提に、そういう日朝併合の部分をいかにいうかは自由です。それを植民地支配だったと事実関係を変えて語ったんでは全然、事実関係は進まない。そこの部分は日朝交渉でちゃんとやっていただければいい話。そこの部分がどうだったか、皆さん方の教育に対してどのような影響があるのかは議員連盟の方でちゃんと話をしてほしい。(26日、朝鮮学校の保護者側の発言を受け)


  併合は植民地だという意識はない。(併合は)対等だ(27日午前、記者会見)
 植民地については後に論じることにして、「併合は対等だ」は言葉の定義からしておかしい話だ。また、併合直前の大韓帝国への日本の支配状況から見て対等であるとするのは歴史的事実に反すると思う。

 植民地支配と言う言葉は歴史用語なのか政治用語なのか、これを意識しないといけない。教育長が使う時には政治用語としての植民地支配であるべきだ。教育長はその後次のコメントを出した。
 私は26日の(助成の)要望において相手から筋違いのお話が突然出されたため、その話に立ち入ることを否定する発言を行った旨を説明したものです。私は当然のことながら下関市の教育行政を行うにあたり、政府の見解を尊重するものです。(27日午後、報道各社へのコメント)
 こう言ってしまえば、前言は政治的に誤っているので謝罪と訂正をするべきだが、それを未だに行わず、政党などから正式な抗議が来ている。政治的に対抗できない、不手際になることだ。


 さて植民地支配だが、日韓条約の際にはこんな言葉はなかったので、最初私はは政治的に確定している言葉なのかなと疑問を持っていた。しかし、平壌宣言には
2.日本側は、過去の植民地支配によって、朝鮮の人々に多大の損害と苦痛を与えたという歴史の事実を謙虚に受け止め、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明した。
 と書いてある。また村山談話には
わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。 
 と書いてある。従って政治的に「植民地支配」はすでに政治用語であり、これを政治的に否定することは不可能である。

 しかし歴史学的に日本が植民地支配を行ったことが認められているのか、それは私にはよく分からない。
 そもそも「植民地支配」の定義が私には分からないからだ。

 植民地はもともとヨーロッパで侵略し移民をし、侵略国の民を追い出すか殺戮するかして、支配を完成することのはずだ。同じようなことは世界各地で行われたはずだが、植民地と呼ばれたのはヨーロッパの例だ。これは単に歴史学がヨーロッパ優勢に進展したからだ。
 ヨーロッパは世界のほぼすべてを支配したが、それを植民地支配と呼んでいる。日本も同じようにアジア各国を支配したことになっており、ヨーロッパ各国と同じ植民地支配をしたとされている。

 一般的な侵略行為を植民地支配と呼ぶのなら、日本の行為を植民地支配と呼んでおかしいところはない。しかし、ヨーロッパ各国が行った植民地支配を日本が行ったとされた場合、おかしいと思う。

第一点
 ヨーロッパ各国は植民地支配を謝罪していないのに、日本だけそれを理由に謝罪しないといけないのか。
第2点
 日本の台湾や朝鮮半島支配がヨーロッパの植民地支配と同じなのか?
 支配の形態はよく似ている。しかし、その支配を通じて行ったことは、搾取しか行わなかったヨーロッパに比べ、予算までつけて投資し国作りをしたことは大きな違いだと思う。(それがその国の人にとって良かったか、良かったと思われたかは別の話)
第3点
 日本が支配したことは確かだが、その国にも支配者がいた。一般民衆にとっては誰が支配者でも、生活が良くなれば良いのではないか?
 李氏朝鮮末期は政治も乱れ、反乱も多かった。日本支配になって生活は悪くなったのだろうか?少なくとも人口が増えたことだけは確かなことだ。
 庶民の観点は分からないとしても、支配者層の観点は明らかだ。日本支配によって悪くなった。それだけでもって考えるべきだろうか。

 歴史の大きな流れを踏まえ、ヨーロッパからだけ見た歴史から脱し、日中韓の歴史を見つめ直す時が来ているのではないかと思う。
 政治的発言ではなく、歴史を問題とする発言が欲しいものです。


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 3

ナイス ナイス ナイス

この記事へのコメント

2008年07月12日 07:25
謝罪、今日の韓国があるのは日本のおかげだ。北朝鮮と韓国を比較して見よ歴然としている。ソ連側についた北朝鮮西欧についた韓国、戦後韓国の経済を支えたのは日本、がたがた言うのなら朝鮮人を強制送還させろ。
2008年07月12日 07:37
こんにちは。
「植民地」という言葉が政治的に使われる限り、歴史研究が阻害されるので反対です。また狭義の「植民地」ではありません。お荷物と思っていたひとも少なくありません。拡大解釈すればアメリカ大陸は植民地ということになりますよね。
カタカナサヨク
2008年07月12日 19:32
平和ボケした、文字通りの、「大馬鹿野郎」が、歴史の事実を歪曲するために、絶対安全圏から、威勢のいいことを書き始めましたね。
日露戦争直前に、戦争をあおるだけあおったメディアや知識人は、どのように責任を負ったんでしょうね。特に、幼い某という方のコメント、アメリカが日本にしてくれたことと読み替えても、十分に意味が通じますね。そんなに、都合悪い史実を直視することが怖いですか?
ロケットの夏
2008年07月12日 20:34
ヨーロッパ人が謝らないのを日本人が謝
らない事の言い訳にしたくないですね。
他国の政治に介入して支配したのは事実
ですから。
朝鮮半島や中国に鉄道網を作ったのは
自国の権益のためですし、あの時代は
李氏朝鮮だけでなく、日本でも内圧
外圧に揺れてましたが、事情が違った
のは朝廷でなく幕府に実権が有った為に
「倒幕」という形に成ったのではないで
すか?
日本の支配下になって良かったかどうか
は日本人が決めることではないと思い
ますが。
チョウセンジンハデテユケ論は
いいかげんに止めてください
日本人として恥ずかしいので。
2008年07月12日 20:47
こんにちは。
植民地とは、なかなか難しいテーマですね。
台湾の多くの人たち(当時の)は、中国の侵略経験があったので、日本の政策は理解されて植民地支配ではなくて、統治されたと思っているでしょう。
おそらく台湾は島国なので、海軍が主体だったのでは?と思っています。朝鮮や中国は陸軍主体。これは、惨劇を生みました。この違いではないかと思います。
ロケットの夏
2008年07月12日 22:22
歴史を冷静に見るって難しいですね。
私の場合、日本人であることを
とりあえず横に置いといて考える事に
しています。私の中にもナショナリズム
は在りますから。30年ほど前に見た
泰緬鉄道のドキュメンタリーに現地の
人が立てた看板がありました。
「許そう、されど忘れまい」
2008年07月12日 22:24
 歴史としての植民地問題と政治としての植民地問題、言葉としての植民地の問題、多くの議論を呼ぶ話題ですね。
コメント有り難うございました。
e
2014年08月11日 04:33
朝鮮総連、共産党、カトリックの下関労働教育センターは
下関市を脅迫しています。

下関の市長が朝鮮半島の植民地は事実ではないと
真っ当なことを言ったのだが、
在日朝鮮人や共産党、左翼連中が下関市に言いがかりをつけた。
当時、呼びかけた反日連中↓

赤司暸雄・占部 弘・岩間正治
大城研司 (医師 東チモールの会)
大谷正穂(下関の行動と言葉をつなぐ「海」編集委員)
林尚志( イエズス会 神父)
小野寿夫
北野恵子・鍬野保雄・崔 吉城
嶋田淑子・沢村和世・沢村 裕
広崎隆一・松崎佳代子
堀内隆治 大谷正穂・廣崎隆一(廣崎リュウ 広崎リュウ)
纐纈厚( 山口大学 )
安渓遊地( 山口大学 )、
佐々木あけみ(山口県議・宇部市)
田辺よしこ(下関市議)
赤司瞭雄(10フィート映画を上映する下関市民の会)

この記事へのトラックバック

  • 【日記】毎日タタキの陰謀論的考察

    Excerpt: とても良い天気。こんな日に散歩をしないのはもったいない。ちょっと思い浮かんで、吐き出して忘れるために書いてます。kojitakenさんも「仮説を立ててそれを検証するのは別に陰謀論ではない。仮説が否定を.. Weblog: 散策 racked: 2008-07-12 11:54