映画「靖国」上映中止に思う
中国人監督の撮った映画「靖国」を上映する映画館が上映を中止した。
さて、この事に対して各紙は社説を書いている。
「靖国」上映中止―表現の自由が危うい 朝日
社説:「靖国」中止 断じて看過してはならない 毎日
「靖国」上映中止 「表現の自由」を守らねば(4月2日付・読売社説)
【主張】「靖国」上映中止 論議あるからこそ見たい 産経
産経の主張はさておき、各紙は表現の自由を守れといっている。その方向性はよいのだが。
社説の結語では、政府や各政党、映画館、言論の府の議員たちこそが、国民の自覚に期待し、がんばれと言う。
私のような無力なものが「がんばれ」というのと新聞社が言うのでは意味が違う。新聞社が他者にがんばれと言うのは、自分はやらない事の表明ではないのか。
日教組の大会の中止、過去に多くあった新聞の自主規制など、特定の主張に屈した歴史は多い。その弊害を記した社説は次の部分だ。
公安警察は共産党すら未だに監視している。過激といわれた左翼は、監視をはるかに超えているだろう。それに比べ右翼の監視はどこまでやっているのか。逆にそれを抑止していると信じる人は殆どいないであろう。
同時にこうも言う。
ある意味、発信元と受信先が分かった通信の経過を調べる如きだ。それをせずに「表現の自由」を守らねばなどと言えるのか。
マスコミとしての責務をやってこそ、社説で主張できるのではないだろうか。
<映画>中国人監督「靖国」上映中止 「抗議で近隣迷惑」5映画館自粛この記事の最後には
2008年4月1日(火)13:00 毎日
靖国神社を描いたドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」をめぐり、4月12日からの上映を決めていた映画館5館が31日までに上映中止を決めた。相次ぐ自粛で、当面、公開のめどが立たなくなった。
中国人のリ・イン監督が、10年間にわたり、終戦記念日の靖国神社などを取材した映画で、軍服姿で参列する人や、台湾や韓国の遺族が抗議する姿も描いている。今年の香港国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した。
映画を配給するアルゴ・ピクチャーズは「上映中止になったことに憤りを感じる。言論と表現の自由の危機。大阪市の別の映画館と名古屋市内の映画館が上映の意向を示しており、都内についても引き続き上映館を探していく」と話している。とあり、「がんばれ」と声をかけたい気持ちだ。あまり見る気はなかったが、映画館を応援するために見に行こうかと思う。
さて、この事に対して各紙は社説を書いている。
「靖国」上映中止―表現の自由が危うい 朝日
社説:「靖国」中止 断じて看過してはならない 毎日
「靖国」上映中止 「表現の自由」を守らねば(4月2日付・読売社説)
【主張】「靖国」上映中止 論議あるからこそ見たい 産経
産経の主張はさておき、各紙は表現の自由を守れといっている。その方向性はよいのだが。
社説の結語では、政府や各政党、映画館、言論の府の議員たちこそが、国民の自覚に期待し、がんばれと言う。
私のような無力なものが「がんばれ」というのと新聞社が言うのでは意味が違う。新聞社が他者にがんばれと言うのは、自分はやらない事の表明ではないのか。
社民・福島氏、「靖国」自主上映を検討朝日新聞はこの記事を報道しながら、恥ずかしくないのか。新聞社が上映すると言わないのか?
2008年4月2日(水)19:57 朝日
社民党の福島党首は2日の記者会見で、超党派の国会議員に呼びかけ、ドキュメンタリー映画「靖国」の自主上映を検討する考えを示した。
福島氏は「日本の表現の自由の危機だ。全力を挙げておかしいと言う」と語った。国会議員向けの異例の試写会が開かれた後、上映予定の映画館が街宣車などによる抗議を受けたとして、福島氏は「上映前に国会議員が介入して、結果的に中止に追い込ませた」と批判した。
日教組の大会の中止、過去に多くあった新聞の自主規制など、特定の主張に屈した歴史は多い。その弊害を記した社説は次の部分だ。
一方、警察当局にも言いたい。会場側が不安を抱く背景に、こうした問題で果たして警察が守りきってくれるのかという不信感があるのも事実だ。発表や集会を威圧と嫌がらせで妨害しようとする者たちに対して、きちんとした取り締まりをしてきたか。その疑念をぬぐうことも不可欠だ。毎日ずいぶん抑えた表現だ。事実はこんなものではないだろう。
公安警察は共産党すら未だに監視している。過激といわれた左翼は、監視をはるかに超えているだろう。それに比べ右翼の監視はどこまでやっているのか。逆にそれを抑止していると信じる人は殆どいないであろう。
同時にこうも言う。
また、全国会議員が対象という異例な試写会は、どういう思慮で行われたのだろう。映画の内容をどう評価し、どう批判するのも自由だ。しかし、国会議員が公にそろって見るなど、それ自体が無形の圧力になることは容易に想像がつくはずだ。それが狙いだったのかと勘繰りたくもなるが、権力を持つ公的機関の人々はその言動が、意図するとしないとにかかわらず、圧力となることを肝に銘じ、慎重さを忘れてはならない。これもまた抑えた表現だ。新聞社は取材する事ができる。なぜ、映画館などをもっと取材し、今回の中止が何故起こったのか報道するべきではないのか。
ある意味、発信元と受信先が分かった通信の経過を調べる如きだ。それをせずに「表現の自由」を守らねばなどと言えるのか。
マスコミとしての責務をやってこそ、社説で主張できるのではないだろうか。
この記事へのコメント
・刈谷直治さんは、「美術品として純粋に靖国刀匠、匠のドキュメンタリーを撮りたい」という若い中国人の青年の申し出に、刀をつくる自らの映像を撮影することは承諾したが、キャストになることを知らなかったし、今もキャストになることを了承していない。
・パンフレットにのっている制服姿の青年は現役自衛官。靖国神社に参拝しているところを無許可で撮影をし、無許可でこの映画に使われ、パンフレットに掲載されている。
・靖国神社の許可を得ずに撮影が禁じられている場所や時にても撮影。
・靖国神社のご神体は日本刀ではない。
マスコミには要注意ですね。古館さんがこの話題が遅すぎたと反省していましたね。素直なところはいいのですが。
よしだ さん
映画の内容については、私は何も言っていないので、別のところでお願いします。
ルール違反していて、人を傷つけている。
よしださんのお話は内容のことだけじゃない。
この映画はルール違反していて、人を傷つけている。
映画を観てそれから始めて批判できる
のであって、今の状態では
批判も論評もありません。
観る以前の問題だ。
本人がマスコミに語るかあるいは
措提訴すれば良いわけで
それは我々の側の問題では無いと思います。
なら言う事はない。
コメント有難うございます。
イライラ さん
言いたい事は分かりましたが、我々が映画を撮影したわけではないし、映画もまだ見ていないし、撮影の過程を知っているわけでもないので議論は不可能です。ご了承ください。
映画の公開前から「あーだ、こーだ」言っている大人たちの姿が醜く(←失礼)感じられました。テレビに出ていた右翼系の人も映画を観てもいないのに、映画館に乗り込んだりしている。法律に触れる映像などは、検査機関(があるのかどうか知りませんが)が検査しているのではないでしょうか?
いいとは思いませんが、映画を見た後に議論をし、暴動を起こすべきではないと感じます。
少し余談になりますが、小学3年生の頃親から『紅の豚』は、「まだよく判らないだろうから見ないほうがいい」と言われました。けれど、見てみると「なんとなくイイな」と思えました。『靖国』も「ああやっぱり、この程度か」と思うかも知れませんし、「意外と良いのでは?」と思うかもしれません。
「百聞は一見にしかず」です。テレビを見ていてあまりにも醜く、稚拙に思います。まず、見てから「あーだ、こーだ」言いませんか?
長々とヘタな文章失礼しました。
仰るとおり、映画批評は見てからやるべきですね。「醜い」の表現:ぴったりです。
テレビの報道では「愛国者」の時間の方が長いとも言いますね。見てからの話ですが。
映像が法律に触れるのは、わいせつ画像や名誉毀損の場合です。名誉毀損は名誉を傷つけられた人が告訴するもの、またこの映画はわいせつには当たらないかな。
おおむね賛成です。観てから批評、批判
する。その通りです。ですが、
暴動には果たして正当性があるので
しょうか。疑問です。
即ち、バックに資金提供者がいる。
これがだれかは はっきりしている。
なにをあまいことを言っているのか?
文化庁を騙し、資金をださせ、それをネタに出演者を騙し、右翼街宣車をつかって上映中止にして話題づくりをして、新聞・テレビを動かし宣伝する。最後に全面広告で正体バレバレ
以上だ!!!!
宣伝はアルゴ・ピクチャーズ がやっているのではないですか?そこにいずれかの金が入っているかは知りませんが、バレバレにはなっていませんね。
右翼街宣車まで動員できるとは逆に天晴れですね。
明確に出演拒否している方の「肖像権と著作権」
靖国での「許可を取らないでの撮影」です。
見ないと判断できないというのは問題意識のすり替えです。
映画内容に関してでなく前提が問題になっているのです。
もし「飯大蔵の生活」という作品を本人に許可を取らずに製作し、ポスターにも大々的に使って飯大蔵さんが気がついて反対してきたら「表現の自由を侵害するのか!見てから判断しろ!」と言うつもりですか?
内容ではなく、その前提となる製作のやり方が非難されているのです。
90歳になる高齢のおじいちゃんに、残りの人生かけて法的に訴えなければどんな映画を作ろうと勝手だとおっしゃるのであれば、もう言う事はありません。
私は問題にしているのは映画館が上映を中止した点です。助成金と肖像権は問題にするべき事項でしょうが、私はまだ何も言っていません。それに反論するのは見当違いではないですか。
イライラさんやら、見当違いさんは。
コメント有難うございます。