労働価値と製品価格について

 労働価値と製品価格、分かりにくい題名ですね。

 労働価値説に関係する話なのだが、実は私は詳しくない。資本論第一巻は持っていたと思うが、まともに読んだ記憶が無い。
 確か労働者が賃金をもらい、生活をし次の日、次の世代の労働を再生産するような話だったような。それを超えるものが剰余価値?それを食いつぶせば搾取?Wikiでも読んでください。

 さて、私が言いたいのは唯一つ。すべての生産物は労働によって生まれるものと言う事だ。そしてその価値は人間の労働に基づくものであり、物の価値は人間の労働の価値がその源泉である事だ。

 石油などの天然資源の価値はそれを掘り出す人間の労働価値があるだけで、天然資源自体の価値はゼロである。
 工場で生産されるものの価値はそこに投入された労働価値と原材料に投入された労働価値と生産設備製作に費やされた労働価値の合計だ。決して投下された資本の価値ではない。

 資本や投資や金融などはすべて架空の価値であり、それが意味をなすとされているのは、労働価値論から言えばすべて虚構だ。

 この労働価値論で経済をすべて語る事が出来れば良いのだが、それは不可能だ。労働価値を定量化できないからだ。一つのアプローチは労働価値を賃金で測る事だが、賃下げや賃上げによる変化がある賃金にその根拠を求める事は不可能だ。また、労働時間で測ると言うかも知れないが、仕事の出来る人間と出来ない人間の労働時間が同価値のはずも無い。

 従って労働価値論は数量的経済学としては成り立たないと私は思う。それは労働哲学の分野ではないのだろうか?

 さらに、経済は価値論で動くのではなく、価格論で動く事である。いわゆる需要と供給の関係で価格が決まると言う例のやつだ。
 例えば石油価格が高騰している。投機によって高騰しているとも言われているが、その結果石油の採掘コストとはかけ離れたものになっている。
 日本の製品は定められたレートのせいかもしれないが、とてつもない高額になっている。日本製品に価値があるのか?これも市場の価格なのだろう。

 さて、なぜかは分からない変化を遂げた価格が上昇していれば、それを販売するものは利益を得る。正しいとされる労働価値に見合った賃金を払っても企業には利益が生じる。それを資本投下の報酬とみなすのか、労働価値を搾取するとみなすのか、それは単なる立場の相違だろう。そこには資本側と労働者側の労働分配率のせめぎあいがあるということだろう。

 今私たちは銀行にお金を預けたら利子がつくと思っている。なぜつくのかその理由を私は説明できない。
 イスラムでは金貸しは宗教の教えに反する事らしい。イスラムはきつい社会的制約を与える事によりその社会をうまくやろうとする。金貸しが社会を蝕むと教えている。オイルマネーが世界をうろつく事とイスラムとはどこかで折り合いをつけているのだろう。

 
  我々が商品を買う事は、自ら働いた労働価値を持って物々交換する事に他ならない。昔ご飯を食べるときに、百姓さんに感謝といって食べていた事を思い出す。都市の生産物は農村に輸送され、バランスが取れていたのだ。外国との輸出入も同じ概念だ。
 そこには人の労働に感謝をするという社会の法則があったのではないのだろうか。貨幣経済はそれを便利に行うためだけのものということではないのだろうか。

 グローバル化の中発展途上国の安い労働力で作られた製品が溢れている。彼らの労働の労働価値は低いのだろうか。それは為替レートと生活水準が見せる虚像ではないのだろうか。
 昔は関税と言うものでそれを是正していたと思う。輸出入がバランスしていれば、それで辻褄は合わせられるはずだ。

 哲学としての労働価値説を元に社会の動きを見つめなおす事が必要だと、私は思う。  

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この記事へのコメント

2007年12月28日 12:03
同感です。食事をとる時に「いただきます」を言わない人が多いことにも象徴されていますね。「いただきます」は材料も含めて作った方と、その恵みを与えてくれる自然と、食べれる環境(親であったり社会であったり)への感謝の言葉ですね。特にお米はお百姓さんの労働があってこそ。私は外食のとき、恥ずかしいので両手を合わせて心のなかで「いただきます」と言っています。反省しきりです。
2007年12月28日 18:05
一般人 さん
キリスト教では神に感謝するらしいですが、親とか社会に感謝するほうが正しいと私は思います。

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