ビルマの民主化運動

 ビルマで僧侶を中心としたデモを行っている。
 政府に対抗する反政府ゲリラが暗躍する国は多いが、平和的な市民デモがどのような結果になるか、非常に注目している。以前のVフォー・ヴェンデッタ と言う映画でも市民は静かにデモをし権力者をにらみつけた。
 このような動きに注目するのは、いつの日にか日本も同じことをしなければならなくなる日が来るのではないかと危惧するからだ。

 一番新しい報道はミャンマー:デモ弾圧 軍事政権、強権体質あらわにで、「催涙弾で死亡したり、けが人がいる」とか逮捕者が100人オーダーだとか。スーチーさんが逮捕されたという報道もある。
 目を離せない状況だ。

 ビルマを取り巻く国際情勢をこのように言う。
ミャンマーを取り巻く国際情勢は、決して「一枚岩」ではない。欧米諸国は、軍事政権の人権抑圧を批判して経済制裁を科し、声高に民主化を要求する。一方、アジアでの影響力強化を目指す中国は、ミャンマーへの経済援助を活発化させ、軍事政権の後ろ盾的存在となっている。ミャンマーを一員として抱える東南アジア諸国連合(ASEAN)は、民主化圧力をかければさらに中国に接近してしまうだろうと、関与には及び腰だ。こうした国際社会の対応のばらつきが、これまでミャンマー軍事政権の圧政を許してきた大きな要因としてある。
記者の目 緊迫ミャンマー、涙するスーチーさん=藤田悟(アジア総局)
 これに対応するように
ミャンマー:中国、早期沈静化を期待
 【北京・浦松丈二】中国外務省の姜瑜副報道局長は25日の定例会見で、ミャンマー情勢について「隣国としてミャンマー情勢の安定と経済発展を期待しており、ミャンマー政府、国民が現在の問題に適切に対応していくと信じる」と述べ、事態の早期沈静化を望む姿勢を示した。中国政府がミャンマー情勢で公式の反応を示したのは初めて。姜副局長は「中国は他国の内政に干渉しない」としながらも「ミャンマー社会、情勢の安定が保たれることは国際社会の利益にもかなっている」と強調した。中国はミャンマー軍事政権が国際的に孤立する中、伝統的な友好国として、欧米諸国によるミャンマー内政への干渉に反対してきた。

毎日新聞 2007年9月26日 東京朝刊
 イギリスなどが安保理で協議することを主張するなど、国連での議論が始まるかもしれない。しかし、中国の拒否権発動も予想されるところなのだろう。

 一つの国の引き合いは、冷戦時代の米ソ間に良く見られたが、いまや西洋諸国対中国の時代になってしまったのだろうか。恐ろしい時代に突入してきたものだ。
 
 大国の思惑よりビルマの国民の幸福を世界が望むべきではないのだろうか。
 日本の役割を「記者の目」はこのように言う。
国際社会のばらばらな対応を調整する役割が必要とされている。その役割に最も適した立場にいるのが日本ではないか。歴史的関係や政府開発援助(ODA)などを通じて軍事政権とのパイプを持つ一方、民主化勢力からも一定の信用を得ている。中国の進境で相対的地位は低下したとはいえ、日本がアジアで最も安定した民主国家であることに変わりはない。

 この危機的状況に際し、積極外交に乗り出して国際社会の調整役を務め、最悪事態の回避にできる限りの努力をする国際的責務が日本にはあるのではないか。

 88年の悲劇が繰り返されることがあってはならないのだ。スーチーさんの涙。その重さを我々はしっかりと受け止め、その意味を自らの胸に問い直さなければならない。
 福田外交が成果を上げられたら、福田政権を見直すかもしれない。

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この記事へのコメント

ロケットの夏
2007年09月27日 22:27
ビルマの民主化運動に中国が反対するのは当然だろう。天安門事件を軍事力で押さえ込んだ国だ。ロシアの反対も脅威を感じての事だろう。両国とも民主国家ではないのだ。にもかかわらず、両国とも国連の常任理事国である。その資格がかれらに有るのだろうか。
2007年09月28日 02:09
ロケットの夏 さん
国連とは連合軍のことです。出来た時から社会主義のソ連と、民主主義では無い中国が拒否権を持っていた。そういう組織です。
ロケットの夏
2007年09月28日 12:09
国連が設立された経緯は一応認識しています。敵国条項が形だけとはいえ削除されていない事も問題だと思いますが、今一番問題なのは人権意識の低い(無いのか?)ロシアと中国の存在だと思います。
2007年09月29日 00:02
ロケットの夏 さん
ロシア、中国の人権意識について仰るとおりです。しかし他の加盟国は本当に人権意識が高いのか?日本は人権意識が低いと言われているし、アメリカの捕虜虐待は有名だし、優等生的なことを言うヨーロッパの国々が旧植民地などに対してきれいな事をやっているか?本当にロシア、中国が一番問題なのでしょうか?
昔からの国際関係から、国連の場で一応議論される形のなったことは進歩だとは思いますが。
ロケットの夏
2007年09月29日 15:08
大蔵さんの仰る事は殆どその通りなのだと思います。人権意識の高い国であれば、いじめなど存在しないでしょうし、アメリカが加担しなければパレスチナ問題は解決するかもしれません。しかしビルマに関しては中国が大きな影響力を持っています。目先の利害を捨て、一歩踏み込めば問題の解決に繋がるのではないでしょうか。
ロケットの夏
2007年09月29日 23:18
追伸、いま政治家の言う「国益」は内向きだと思います。イラン革命の時、駐イラン大使館の日本人はヨーロッパの航空会社に助けを求めましたがどこの国も助けてくれませんでした。 唯一、トルコ航空だけが危険を承知で飛行機を飛ばして救出してくれたのです。もちろん理由が有ったのですが、それは百年ほど前にさかのぼります。トルコ海軍の軍艦が天皇を表敬訪問した帰りに座礁転覆してしまったのですが、或る島の漁民達は(自らの食べ物もない貧しい人達でしたが)島を挙げて救助に当たったのです。トルコの人達は百年たっても恩義を忘れていなかったのです。「国益」とはいったい何でしょうか。
2007年09月30日 00:55
ロケットの夏 さん
仰るとおりですね。
真の「国益」とは友人が出来る事なのでしょうね。
その島は南紀の大島の事ですね。今も昔も漁業で貧しくは無いと感じていますが。
ロケットの夏
2007年09月30日 18:49
恥ずかしながら事実誤認があったので、訂正します。イラン革命ではなくイラン、イラク戦争だったようです。島民が貧しかった、というのは私の思い込みでしょうか、それともテレビ局の脚色でしょうか。
2007年09月30日 20:02
ロケットの夏 さん
本筋には問題無いようで。
「貧しい」の概念の違いかもしれないですね。脚色もあるような気もしますが。
2007年10月02日 11:35
私も国連改革が必要だと思います。中国、ロシアは民主化されていない国で日本より人権小国です。彼らに拒否権を与えている国連は間違っている。中国は北朝鮮を含め、ミャンマー軍事政権を最も支持している国だそうですが、拒否権を盾に暴力・犯罪集団まがいのミャンマー政府への国連の制裁を妨害し、その結果、世界が容認し続けることは、断じて許すべきではありません。制裁妨害は、世界平和への挑戦です。

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