国の責任は追及出来ないのか

 最近いくつかの問題で国から救済があると言った報道がある。
 強度偽装に対する救済、アスベスト問題の救済、あげくの果てにライブドア株暴落救済とか。
 だが「救済」と言う言葉でよいのか。地震や噴火の被害者に対してさえ全部の救済はしてこなかったのである。あわてて救済に走るのは自身に弱みがあると疑うのも一理あると思いませんか。

 過去にあった事件
医原性クロイツフェルト・ヤコブ病
血液製剤によるHIV感染
フィブリノゲン製剤血液凝固第VIII、第IX因子製剤によるC型肝炎
など。国は責任を認めようとはしない。

 最近補償という形で決着が付いたもの。
ハンセン病療養所入所者等に対する補償金の支給等に関する法律
その前文
ハンセン病の患者は、これまで、偏見と差別の中で多大の苦痛と苦難を強いられてきた。我が国においては、昭和二十八年制定の「らい予防法」においても引き続きハンセン病の患者に対する隔離政策がとられ、加えて、昭和三十年代に至ってハンセン病に対するそれまでの認識の誤りが明白となったにもかかわらず、なお、依然としてハンセン病に対する誤った認識が改められることなく、隔離政策の変更も行われることなく、ハンセン病の患者であった者等にいたずらに耐え難い苦痛と苦難を継続せしめるままに経過し、ようやく「らい予防法の廃止に関する法律」が施行されたのは平成八年であった。
 我らは、これらの悲惨な事実を悔悟と反省の念を込めて深刻に受け止め、深くおわびするとともに、ハンセン病の患者であった者等に対するいわれのない偏見を根絶する決意を新たにするものである。
 ここに、ハンセン病の患者であった者等のいやし難い心身の傷跡の回復と今後の生活の平穏に資することを希求して、ハンセン病療養所入所者等がこれまでに被った精神的苦痛を慰謝するとともに、ハンセン病の患者であった者等の名誉の回復及び福祉の増進を図り、あわせて、死没者に対する追悼の意を表するため、この法律を制定する。
ここで言う「我らは」とは誰のことなのだろう。国民なのか、国会議員なのか。「昭和三十年代に至ってハンセン病に対するそれまでの認識の誤りが明白となっ」た事を知っていたのは誰だったのか。
 責任を追及するより、患者であった者を救済することがより重要だとわかりきっていても、これでいいのだろうか。

 先にあげた3つの事件は医薬に関わる行政の問題だ。ハンセン病に関わる病気と治療法の認識は医療行政の問題だ。それに関わった人に責任は無いのか。

 いままた強度偽装とアスベスト問題に対して救済が言われている。救済が必要なほど悲惨な状況が予想されているのだろう。
 アスベストに関しては危険性が分かっていながら、輸入を続け、環境に大量のアスベストが使用されている。巨大な問題がある。 強度偽装はこれから判明する建物の数は巨大だろう。そして同様の問題が各省庁にごろごろあることだろう。
 これらの再発を防止するには、彼らの不作為による巨悪発生の責任を明らかにし、罰則を明確にするしかないだろう。アスベスト問題などは殺人罪の実刑を与えるべき物だ。
 先にあげたC型肝炎は患者数の巨大さにおいて手もつけられていないのが現状だ。これも多くの人が死ぬ。

 現在の法律では国家賠償法による裁判しかない。ここにその関連がかいてある。裁判での実証は困難だ。またこれは賠償なので、本人に資産が無ければそれで終わりだ。人の死に関わるものには刑法が必要だと思う。原告者適格を論じるのではなく、検察が告訴できるようにしないといけない。
 
 いまのままでは国民はこれらの無責任な人たちに殺されるばかりだ。


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