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zoom RSS 自衛隊は中国潜水艦を追跡したのだろうか?

<<   作成日時 : 2018/01/13 01:30   >>

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 こんな報道だ。
11日、沖縄県の尖閣諸島周辺の接続水域で、浮上しないまま航行する外国の潜水艦が初めて確認され、同時に同じ海域を中国海軍のフリゲート艦が航行していたことなどから、防衛省は、潜水艦は中国海軍の所属と見て分析を進め、追尾も続けました。

そして、潜水艦は12日午後になって東シナ海の公海上に浮上し、中国国旗を掲げたということです。潜水艦は、追尾していた海上自衛隊の護衛艦の呼びかけには応じず、中国方面に向けて航行していったということです。NHK
 追跡権については海洋法に関する国際連合条約に記載がある。
第百十一条 追跡権

1 沿岸国の権限のある当局は、外国船舶が自国の法令に違反したと信ずるに足りる十分な理由があるときは、当該外国船舶の追跡を行うことができる。この追跡は、外国船舶又はそのボートが追跡国の内水、群島水域、領海又は接続水域にある時に開始しなければならず、
 問題は追跡出来る充分な理由があるかだ。

 領海内では次のような事項が規定されている。
第十九条 無害通航の意味

1 通航は、沿岸国の平和、秩序又は安全を害しない限り、無害とされる。無害通航は、この条約及び国際法の他の規則に従って行わなければならない。
2 外国船舶の通航は、当該外国船舶が領海において次の活動のいずれかに従事する場合には、沿岸国の平和、秩序又は安全を害するものとされる。
(a) 武力による威嚇又は武力の行使であって、沿岸国の主権、領土保全若しくは政治的独立に対するもの又はその他の国際連合憲章に規定する国際法の諸原則に違反する方法によるもの
(b) 兵器(種類のいかんを問わない。)を用いる訓練又は演習
(c) 沿岸国の防衛又は安全を害することとなるような情報の収集を目的とする行為
(d) 沿岸国の防衛又は安全に影響を与えることを目的とする宣伝行為
  以下省略
 条規を守れば領海内を通過出来るとされている。そして潜水艦には別の条項がある。
第二十条 潜水船その他の水中航行機器

潜水船その他の水中航行機器は、領海においては、海面上を航行し、かつ、その旗を掲げなければならない。
 潜水艦が領海内を潜水して通過したら大事件になると言うことだ。

 だが今回の件は接続水域だ。接続水域では次のことが規定されている。
第三十三条 接続水域

1 沿岸国は、自国の領海に接続する水域で接続水域といわれるものにおいて、次のことに必要な規制を行うことができる。
(a) 自国の領土又は領海内における通関上、財政上、出入国管理士又は衛生上の法令の違反を防止すること。
(b) 自国の領土又は領海内で行われた(a)の法令の違反を処罰すること。
 今回の事件でa項に関する物は見えない。潜水艦の規定もないから、違反はないことになる。

 テレビでは接続水域から領海に向かっている艦艇に警告を発することが出来るという。だが無害通航権がある船舶に対しては領海に入るよとの注意喚起だけであり、領海に入ってはならないとの警告にはならない。
 潜水艦が領海に潜水したままで入れば問題だが、接続水域を潜水していてもそれを当条文はない。

 注意喚起する権利について、未だにその根拠を私は見いだしていない。

 領海や接続領域に軍艦などを派遣してくるのは緊張を高める行為だと私も思うが、違反のない接続領域の航行船舶を追跡するのは国際条約上の権利もなく、これも緊張を高める行為だと思う。

 外交関係は微妙な物だから、もっと慎重にして欲しいと思う。

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