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zoom RSS 太陽フレアで停電は発生するのか

<<   作成日時 : 2017/09/08 22:24   >>

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 太陽の黒点活動の影響で磁気嵐が起こり、無線が出来なくなると昔はいっていたような。いまは太陽フレアなんて格好良く言うらしい。
情報通信研究機構は7日、太陽表面の爆発現象「フレア」が6日午後9時ごろ発生したと発表した。米航空宇宙局(NASA)の観測衛星が太陽フレアを捉えた。2006年12月以来の大きさで、米気象衛星は通常より千倍以上強いエックス線を観測した。日経
 その影響も今様だ。
人体に影響はないが、通信機器や全地球測位システム(GPS)に影響を及ぼす恐れがある。機構はGPSの誤差が数十メートル程度に大きくなる可能性があるとして注意を呼び掛けている。ただスマートフォンやカーナビには補正機能があり、大きな影響はないとみられるという。
 太陽から帯電した粒子が流れてくるのだから、電離層は変化し、粒子の流れによって電流となり地球の磁界が乱れる。電波がうまく通じなくなるのも当然のことで、使っている機器が違うから影響が違うのは当たり前のことだ。

 太陽は比較的おとなしくなった恒星だからそれほど大きなフレアはないらしいが、恒星系によってはもっと大きな影響があるかも知れない。人体には影響はないというのは太陽系に限った話だし、将来もそうだとは確定出来ない。

 またこんな話がある。
1989年には太陽フレアによって大気中に異常な電流が流れた影響で、カナダで大規模停電が生じた。機構は今回、日本で停電が起こる恐れは低いとしている。
 人体に影響がないくらい小さな影響なのに、エネルギーがかなり大きい電力システムに影響があるという。これはエネルギーの大きさから考えれば何とも奇妙な話だ。

 ネットでいろんな話を見ても、そのメカニズムはなかなか分らなかった。送電線に電流が流れたとか、発電所が停止したとか断片的な情報は出てくるが的を得ない話ばかりだった。
 しかしこれは本当だろうというものをやっと見つけた。
<太陽フレアに伴う磁気嵐>
4−19.過去の事例(1989年3月カナダ ハイドロケベック社)
○停電発生メカニズム (March 13, 1989 Geomagnetic Disturbance(NERC)より抜粋) 太陽フレアに伴う磁気嵐が発生
↓ 磁気嵐による地磁気の変動により地磁気誘導電流が発生
↓ 地磁気誘導電流により変圧器鉄心が飽和し高調波が発生
↓ 高調波により調相設備の保護装置が動作し調相設備が停止
※調相設備:変電所や長距離送電線中間に設置した無効電力設備により、無効
電力を吸収・発生して電圧を一定に保つ制御を行うもの
↓ 長距離送電系統における安定的な送電ができなくなり送電線が停止
↓ 大容量水力発電が送電不可(全系の約1/2の発電電力を喪失)
↓ 全系崩壊
○停電影響
・停電時間:9時間
・影響規模:600万人に影響
・復興期間:数ヶ月
太陽フレアに伴う磁気嵐による電力供給への影響が過去世界最大
(出所:電気事業連合会資料(第3回本WG資料(平成 26 年4月)))こちら
  WGとは電力安全小委員会電気設備地震対策WGのことだと思われる。

 ちなみに日本では発生しがたいという。
○日本の特徴(カナダとの比較)
<電気設備の特徴>
・カナダのような1000kmもの長距離送電線に比べ日本の送電線は短い
(最長でも100〜200km程度)
・調相設備の保護装置には高調波対策を施してある
<地理的特徴>
・磁気緯度が低い
※カナダ65°程度、日本20〜35°程度。
(磁気緯度が減少すると磁気嵐の影響も減少。(電学誌,108巻 第3号))
 この話は技術的には納得のいくものである。
 そしてこう言った事情を無視して停電の可能性を述べまくる今のマスコミは、国民の不安を煽りたがる悪質なメディアであると断定出来ると思う。

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