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zoom RSS この判決は憲法違反ではないのか

<<   作成日時 : 2016/04/08 22:41   >>

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小1女児殺害事件の判決が出たようだ。
 この裁判は有力な物的証拠のない中での自白の信用性を問うものとされていた。この表現が憲法違反すれすれと疑わせる物だ。
 憲法の条文はこれだ。
第三十八条  何人も、自己に不利益な供述を強要されない。
○2  強制、拷問若しくは脅迫による自白又は不当に長く抑留若しくは拘禁された後の自白は、これを証拠とすることができない。
○3  何人も、自己に不利益な唯一の証拠が本人の自白である場合には、有罪とされ、又は刑罰を科せられない。
 本人の自白以外に証拠が必要なのである。それが証言であっても良いのだけれど、その証言が虚偽であった例もあるから、慎重さが必要なのだ。あるいはほぼ唯一の物的証拠が捏造であったり、間違いであったことも考えるのだ。

 今回の判決ではこうなっているそうだ。
裁判では、有力な物的証拠がないなか、勝又被告が捜査段階で殺害を認めた自白が信用できるかどうかが最大の争点になりました。
判決で宇都宮地方裁判所は、まず、検察が自白の裏付けだと主張した複数の状況証拠について判断を示しました。
この中では、「Nシステム」と呼ばれる車のナンバープレートを読み取る機械に被告の車の通行記録が残されていたことや、被害者の遺体についていた猫の毛のDNA型が被告が当時飼っていた猫の型と同じグループだとする鑑定結果が出たことなどについて、「被告と犯行とのつながりを推定するには限りがある」と述べました。そのうえで「客観的な事実のみからは犯人と断定できない」と指摘しました。
 警察は犯人と断定出来ない被疑者をどのように見つけたのだろうか?被疑者は何人程度いて、疑わしさをどのように差をつけたのだろうか?そして取り調べの強度をどのように差をつけたのだろうか?

 被告はこんな経歴らしい。
台湾で育ち、小学校を卒業直後、日本人と再婚した母に連れられ栃木県に移った。日本語も十分できないまま中学校を卒業し、これまでの公判では自らの年齢の説明にさえ、言葉に詰まる場面もあった。この日も裁判長が控訴の方法を説明すると、「今のもう一回」と聞き直す場面もあり、終始硬い表情を崩さなかった。毎日
 このことが要因ではないのだろうか?

 裁判の一人がこう言ったようだ。
30代の会社員の男性は「状況証拠は決定的なものではなかったので、録音・録画がなければ、判断はどうなったか分からない」と話す一方で「今回の事件で録音・録画された取り調べは全体の何割かしかないので、もう少し見たいという気持ちもあります」と話していました。NHK
 この発言は録音録画の有用性を示そうと転載されたと思うが、状況証拠しか無くてそれも決定的ではないことを示してしまったものだ。

 かつて、状況証拠の積み重ねで有罪とした物があったと思うが、いくつもの証拠を積み重ねれば不十分であっても犯人を特定出来る物であったと思う。今回の物は近くの道を車で走っていた、同種の猫を飼っていた物が証拠だと言われている。その事により容疑者を特定出来ないことを裁判で認めてしまっているわけで、自白が唯一の証拠である事象に極めて近いと考えられる。

 そして自白に関してもこんなことを言う。
判決は「捜査段階の自白」を最大のよりどころとして有罪と判断しました。被告は「自白は強要されたものだ」と主張しましたが、裁判所は被告が自分の意思で殺害を認めたと判断しました。その根拠として、7時間以上にわたって法廷で公開された録音録画の内容が挙げられ、「捜査官は多少厳しいことばを使っていたが、自白の強要は認められない。『自白しないと死刑や無期懲役になると言われた』という話も捜査官が法廷で明確に否定しており、被告が都合よく話しただけだ」などと指摘しました。
 取り調べ全体は7時間どころではなく膨大な物だろう。7時間だけが証拠なのだから、取り調べ全体で自白の強要が無かったことは証明出来ない。裁判官あるいは裁判員の思いだけなのだろうか?
 そして捜査官の証言だが、それを頭から信用出来るのか、その審査が必要なことだ。今日のことだが大阪の堺西署で脅迫的な取り調べに対する民事訴訟の判決が出た。不当な取り調べとされた物だ。そんな例は日本には普通にある。まずそれを疑うべきなのだろう。

 取り調べの可視化は必要だ。だが部分的な可視化は、検察側の思い通り使われ、今回のように証拠となる。極めて有害だ。その事が証明された判例である。

 このとんでもない判決をマスコミはきちんと指摘するべきである。少なくともNHKが偏向報道をしていることは確実なことだ。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
その通りです。
相棒ten(Season10)第1話「贖罪」のような話ですね。
相棒の神戸尊が後悔する話です。
関係者で自戒する人はいないのでしょうかね。
一般人
2016/04/09 19:14
縁があり拝見しました。
38条の3が、強要された自白なのか、自主的な自白なのか・・・が、争点だったのでしょうか。
であれは、捜査段階での「自白強要では無い」という取調官の説明を、どの程度理解していたか、ですかね
マツダ道路スター
2016/04/09 21:37
一般人 さん
神戸尊が偽証をした話ですね。自戒する人がいないからこんな判決が出た、それだけが確かなことでしょう。
飯大蔵
2016/04/10 01:01
マツダ道路スター さん
自主的でない自白か否か、それは当然争点です。しかし、警察の証言などを重視するのは裁判所では普通のことなので、今さら理解を求めることでもないでしょう。
それよりも自白しか証拠のない事件のほうが私には気になります。
飯大蔵
2016/04/10 01:05
「自白しか証拠が無い」のは、ヘンですよね。相当用意周到に証拠隠滅を図ったのか、捜査段階の警察・検察のミスリードなのか。
これに対する課題意識を警察・検察が持っているかどうかの方が気がかりですね。あるいみ、これも「再発防止策」(笑
マツダ道路スター
2016/04/10 10:43
マツダ道路スター さん
捜査段階から、こういったケースを作るべきではないと考えるべきなのでしょう。
でも人間の性は、怪しいと思ったら自白を強要したりするものだから、そういった意識を持つべきでしょうね。
飯大蔵
2016/04/11 00:10

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