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zoom RSS 東電、強制起訴

<<   作成日時 : 2016/03/01 22:33   >>

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 福島原発の事故の責任はどこにあるのか、それは未だに曖昧なままである。誰の責任でもないと言い続けるのだろうか?その延長線上に今の再稼働があるとすれば救いのない話である。
 日本国民は再稼働駄目ととっくに結論を出しているが、政権をそれを無視して暴走している。

 今回東電元幹部についてのみ検察審査会の決定に基づいて起訴の運びになったよう。
起訴されたのは、東京電力の勝俣恒久元会長(75)、そして武黒一郎(69)、武藤栄(65)の両元副社長。事前に争点を整理する公判前整理手続きが行われる見通しで、初公判は来年以降にずれこむ可能性がある。公判では旧経営陣が大津波と原発事故を予見できたか、対策を講じれば事故を回避できたか−−などが争点になる。

 起訴状によると、旧経営陣3人は福島第1原発に10メートルを超える津波が襲来し、非常用電源などの機能が失われて原発事故が発生する可能性を予見できたのに、防護措置を取る注意義務を怠り、福島県大熊町の双葉病院からの長時間の避難を余儀なくされた入院患者ら44人を死亡させ、原発でがれきに接触するなどした東電関係者や自衛隊員ら計13人を負傷させたとされる。
 「予見できたか、事故を回避できたか」が争点という。これについて疑問を持つ。

 罪名は業務上過失致死傷罪という。
(業務上過失致死傷等)
第211条
業務上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、5年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金に処する。重大な過失により人を死傷させた者も、同様とする。
自動車の運転上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、7年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金に処する。ただし、その傷害が軽いときは、情状により、その刑を免除することができる。
 後段にある自動車の運転の方が7年になって罰が重いのがとても不思議。

 ポイントは「業務上必要な注意を怠り、よって」にある。これがなぜ、予見だの回避になるのだろうか?

 赤信号を見落とすことは予見ではなく単なるミスだ。対向車を見落として右折すれば予見せずに衝突する。もし見ながら右折すれば、それは殺人か自殺である。
 直前に気がついて処置をすれば回避することは可能なこともある。だが時遅く回避できないこともある。結果を左右するのは事故が起こったか否かだけではないのだろうか?と言うか、気がついた時点が早いか遅いかで回避可能か決まるだけではないのか。

 とにかく、予見だの回避だのがなぜ業務上過失致死の条件になるのかさっぱり分らない。

 福島発電所の例で言えば、東電元幹部たちは、福島が安全であると結論を出して(建設し)運転してきた。想定津波がいくらであろうと、分らなくて運転したのではなく、津波があっても安全であると結論を出して運転をした。
 原発を安全に運転する、放射能を出さないことは業務上必要な注意である。それを怠り多数の人命を奪った。それだけのことだ。

 自動車運転中子供が飛び出したとすれば、それはやぬを得ないとするだろう。それは子供にもルールを含め必要な注意義務があると認定するからだろう。
 自動車運転中に強風が吹いて家屋に突っ込んだとしよう。それが予測できない突風だとすれば、免責となるかも知れない。だがこれは予測外の事故に対し、自動車の利便性でもってバランスを考えて、多くの人の共通認識になっているからと解釈できよう。

 原発でも想定外の地震津波が起こり事故になることがあろう。それは想定外として免責になるのだろうか?
 先ほどの例でも自動車を運転しなければ事故にはならない。原発も建設運転しなければ事故は起こらない。その違いは何だろうか?

 その違いは多くの人の共通認識の有り無しだろうと思う。
 福島の事故前に、想定外が起これば、多くの人が古里を追われるとの共通認識があれば、恐らく運転停止の声が沸き上がっただろう。
 政府と東電は事故は起こらないと言って運転を続けたから、想定外の津波も含めて、津波が起こっても事故は起こらないと言ったに等しい。
 だからこれは業務上であるが過失ではない。故意の犯罪であることは明らかなことである。

 もう一つ付け加えると、原発の個別の設備については東電の幹部のすることに比べ、経産省の担当の発言力の方が大きい。両者の意見が違った時にどちらの結論になるかを考えれば明らかなことだ。逃げ切った原子力村の責任者たち。それが事実だ。

 今まで考えたように非常に不十分な今回の強制起訴だ。だが今はこれしかないとすれば、しっかりと責任の一端を明るみに出して欲しいと思う。

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