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zoom RSS 鬼怒川の堤防はなぜ切れたのか?

<<   作成日時 : 2015/09/20 02:31   >>

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 鬼怒川と言えば、地理に疎い物にとっては鬼怒川温泉ぐらいしか思い浮かばない。これが利根川の支流で一級河川であって国土交通省の所管であることは初めて知った。

 この川の堤防が切れた映像は山ほど流れた。堤防が切れた直接の原因が越流による川と逆サイドの土砂流出だと説明がされる。
 そしてその次は、なぜ避難指示が出なかったのかと救出の映像ばかりだ。

 又別の話で、ソーラーパネルを設置した時に自然堤防を削ったと報道される。ネットではスーパー堤防と事業仕分けと太陽光再生エネルギー政策から民主党攻撃になったらしい。聞く耳を持たないネトウヨの仕業なのだが。

 この話を先に片付けておくと、国土交通省の資料に詳しく書かれているからこれで完了となる。資料はこれ。
  鬼怒川左岸25.35k付近(常総市若宮戸地先)に係る報道について
 ただ土嚢の高さが低かったかも知れないが、それは不明だ。だが、堤防の高さは全般的な問題にからむ。

 さて、河川の堤防は観測データーから計算された洪水流量が出たときにも洪水が出ないように設計される。そして設計流量を超過したときには、ある程度の余裕はあるけれど、越流し、時には堤防決壊に至る。それは確率論的にはありうることだし、洪水が起こったときの損失額とダムや堤防の建設費との見合いを確率論的に期待値として算出し、決めている物だ。

 津波に対しても、巨大すぎる津波に対しては、逃げることを対策にする減災の考え方が言われたが、河川では普通の考え方だ。
 原子力に対しても基本は同じなのだろうが、被害が大きすぎてこの種の計算は不可能だと私は思う。

 さて上記の考え方を鬼怒川に適用したいのだが、マスコミは必要な情報を一切流さない。もし流せば責任者に影響が及ぶのではと普通に勘ぐる。

 こんな報道もあった。決壊した堤防は改修の計画があったが未完であったと。
 改修するからには改修する理由があるはずだ。例えば老朽化しているから修理するとか高さや強度が足りないので改修するとかの理由だ。その理由が決壊に結びついているか否かによって、問題点は変わってくるわけだ。
 だがマスコミはその点については一切報道しない。

 洪水のデーターを探ったが、見つかったのは少し離れた地点の水位データーのみだ。
 これは国土交通省が公開している水位データーでリアルタイムのデーターもあるし、過去データーもある。地点は茨城県常総市本町にある鬼怒川水海道観測点だ。9月のデーターだ。
画像

 最高水位は9月10日13時の8.06mである。

 この地点の警戒水位などは
水防団待機水位  1.50m
はん濫注意水位  3.50m
避難判断水位    4.70m
はん濫危険水位  5.30m
 となっているから危険水位を3m近く超えていたことになる。それでもすべての堤防が越流したわけではないから、余裕度に差があったのだろう。

 過去の最高水位が5.63mだから、大変な大雨が降ったのだろうと思うが、堤防の議論をするには水位だけではなく、流量の評価値で行わなければならない。最高水位時の流量は2001/09/11 23:00の2704.42m3/sである。今回の洪水がこれをどれほど上回っていたかを元に検討しないといけないわけだ。

 そうしたデーターが今手に入らないから、これ以上の検討は出来ないのだが、地図などを見ていて気になる点がある。
 それは河川での土砂の堆積である。テレビでやっていた京都桂川の維持対策では、川の土砂の浚渫が堤防の改修より安価と言うことだ。鬼怒川もかなりの土砂の堆積が見られるが、堤防の改修より浚渫の方が効果的ではないのだろうか?そしてそれは適切になされていたのであろうか?

 マスコミによる報道で堤防の決壊理由に繋がる物がぱったりとなくなった。これは中央官庁の圧力ではないのだろうか、なんて疑問も湧いてくる。

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