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zoom RSS 大阪市の特別区設置協定書なるものを読んでみる

<<   作成日時 : 2015/04/27 22:13   >>

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大阪市が資料を公開している。こちらのページから入れる。
 そして本体がこれだ。これには別表が沢山ある。上記のページから見ることが出来る。

 さて2重行政がどうとか、過去のふしあわせがどうとか、巷で言われていることはここには書かれていない。ここに書かれているのは、大阪市を特別区に分割し、あるいはその一部を大阪府に移管することである。住民投票は2重行政ではなく、大阪市の分割に対する賛成反対を問うものである。

 分割するに当たってどのような分割にするのかは重要な決めごとである。大阪市も一様ではないから、経済的格差が生じる可能性もあり、権限や財源とセットで議論が必要である。ここでは今の案をとりあえずそっとしておこう。

 さて特別区の検討のもう一つの争点が業務区分であり、それに伴う財源分担である。各特別区の格差是正はいずれにしても行わなければならないが、ポイントは大阪府と特別区合計の分け方である。

 大阪府に移管する業務としてこんな表現になっている。
(二)大阪府が処理する事務((三)に掲げる事務を除く。)
大阪府は、大都市地域における特別区の設置に関する法律(平成 24 年法律第 80号)第 10 条の規定により、都とみなされ、特別区を包括する広域の地方公共団体として、大阪全体の視点から大阪全体における統一的な戦略で取り組むべき機能を一元的に担うものであり、大阪都市圏の集積及び広がりを踏まえ、大阪全体の成長、都市の発展及び安心・安全に関わる事務や特別区の連絡調整に関する事務等、都が処理することとされる事務(別表第1‐1から別表第1‐4までに掲げる事務を除く。)を処理することとする。
 戦略を一元的に行うとあるだけで具体的な列挙はない。
 要約すると、東京都の例に従うが、一部の業務を密接な区民対応との名目で特別区に戻している。戻したものは本当に住民密接なものなのか、行政の専門家でないと分からないが、印象としては大阪府がやるには邪魔くさいもの、大してメリットのないものに見える。

 一般的な説明で言えば大規模開発、カジノだの電車だのだ。あるいは美術館、図書館だのの公共施設等々を大阪府が手がけると言うことだろう。
 事業組合については国民健康保険事業、介護保険事業、水道事業及び工業用水道事業が特別区側の管理となる。そして福祉関係の施設も多数含まれる。
 そして大阪府に移管されるのがこれ。
(四)高速鉄道事業等の取扱い
高速鉄道事業等については、民営化を進めている事務であるが、特別区の設置の日までの間に、大阪市の高速鉄道事業、中量軌道事業及び自動車運送事業の民営化が実現されない場合は、当該事業については大阪府が処理することとする。
 そして歳入の4割を占める税収6397億円はこうなる。
所得に基づく個人市民税、軽自動車税、市たばこ税の計1728億円が五つの特別区に回る。
残りは企業に課される法人市民税や事業所税、土地・家屋に課される固定資産税、都市計画税の計4669億円で、府がまとめて徴収することになる。これは、大阪市から府に移る広域行政の経費となるほか、特別区によって歳入に差が出ないように調整する財源とするためだ。朝日
 税収のうち大阪府に一旦納められた税金が特別区全体にどれだけ戻ってくるのかは協定書には書いていない。これから検討するそうだ。職員の人件費も大きい費用だがそれも同様だ。
 さらに大阪市には借金、大阪市債がある。これも業務分担に従って分割し、返済のための財源も分割する。これの具体的数字も記載されていない。

 将来大阪府と特別区との間で財源の争奪が予想され、大阪府・特別区協議会を作るという。大阪府知事と5区長で作ると言うが決定権がない。これは各区間の調整をする会議なのであろう。だから大阪府の取り分にはほぼ口が出せないと想像する。

 大阪市を分割した特別区には雑用以外の権限もなく、財政的にも現在よりかなり低位に置かれるようである。長年の蓄積である水道や地下鉄の財産も特別区に残るような記載もあるが、何をするにも決定権が大阪府にある以上、財産をなくすと見る方が近そうだ。

 なおかなり古い論文だが大阪都構想への実証的反論が参考になる。

 東京都の誕生について、帝都防衛のためと書いてあるものもあるが、断定的な資料はまだ見つけていない。
ただ、東京市長は公選の東京市会の互選で決まり、それに昭和18年に変わった東京都長官は官選である。これだけは指摘しておきたい。
 そして東京都政だったから東京が発展した証拠もない。

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