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zoom RSS 吉田調書に見る原子力村の闇

<<   作成日時 : 2014/09/13 02:01   >>

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 吉田調書公開の翌日にはいろんな新聞がそれを報道した。だがその報道ぶりを見て、原子力村の果てしない闇を感じた。
官邸と現場、ちぐはぐ

 「座った時点でかなり厳しい口調でどういう状況になっているんだということを聞かれた」。2011年3月12日朝、ヘリコプターで福島第1を訪れた菅直人首相は吉田昌郎所長に詰め寄った。日経
東電本店や官邸との認識の隔たりについても、吉田氏は繰り返し述べている。本店や官邸は現場の状況を理解せず、支援するどころか、官邸の意向をくんだ本店が海水注入の停止を命じるなど妨害さえした。毎日社説
 通常の原子力事故では情報伝達ルートは現場、本店、保安院、経産大臣、首相と長い道のりを通ってくる。官邸と現場は伝言ゲームの端っこにいるから、細かいニュアンスはまず伝わらない。だから、直接状況を聞くことがいかに異常なことなのかは普通に分るはずだ。まして直接指示をするなんて事があるはずもないわけだ。もしそれがあれば確かに通常のルートに対する擾乱となるわけで批判の対象になる。
 だが今回のものがそれに値しないことは吉田調書を読めば一目瞭然のことだ。この二つの新聞は読んでいないのかそれとも意図的な誤解をしているのだろうか?

 副島の事故調には3つ有ったと記憶している。一つが政府事故調、一つが国会事故調、一つが民間事故調。今回の吉田調書は政府事故調で、菅首相の肝いりで始まったと記憶しているが、完成前に菅首相は退陣したから、どこまで影響力を発揮できたか不明だ。従って、この調査もどこまで信じるべきなのかは慎重さが必要だ。

 しかも今回公表されたのは、主に民主党の政治家と吉田所長のものだけである。すっぽり抜けているのが東電の本店、原子力委員会や保安院の調書である。
「吉田元所長の証言だけでは事故の全容を把握できない。官邸や東電本店にいた関係者の分も公表されれば、それぞれがどのような指示をして、どう行動したのか検証できる」
 経済産業省関係者の男性はこう語り、公表が一層進むことに期待する。政府事故調が聴取したのは政治家、役人、東電幹部ら計772人。男性も2011年秋、政府事故調の事務局があった東京・大手町の合同庁舎に3回ほど呼ばれ、事故調の事務局員を務めた東京地検の検事ら4人から話を聴かれた。政府の対応や東電とのやりとりを中心に1日3〜4時間、事故当時の記憶をたどった。

 政府は今後、本人の同意を得られたものから順次、公表するとしている。男性は、1167人から聴取した国会事故調の調書の公表も望む。毎日
 原子力村の闇を考えれば、こんな事は起こらないと思う。

 政府事故調の事務局について、危ない話が報告されている。福島事故・政府事故調の調書作成に大量の「ゴーストライター」が存在 氏名とともに判明

 私がこの記事に行き着いたのは吉田所長への聞き取りを担当した人の名前からだ。
 加藤経将氏と 奥澤 紘子氏だ。検察官と厚労省の役人だ。聞き取り日は平成23年11月6日、この二人だけで聞いている。事故時の状況とその対応について

 そのごく一部
質問者 社長は、私は「撤退」という言葉は使わないですよ、「退避」という言葉を使いますと言うんですね。後略
吉田所長 知りません。アホみたいな国のアホみたいな政治家、つくづく見限ってやろうと思って。どこかにないですねかね。この国を見限るようなあれは、もう、本当に。
質問者 恐らく「退避」という言葉を聞き違えて「撤退」と聞いて、その撤退というのが日常用語で言うところだと撤退というとんでもない話だというので、ドンドン想像を膨らませていって、伝言ゲームでああいう風になっているのかなと言うのは想像はつくんですね。
吉田所長 誰が逃げたんだと所長は言っていると。私は誰が何を言っているか知りません。
 質問者の誘導の激しさと、きついことを言っているようで、社長が同じ認識だとは明言していない。どこかに不自然さのある調書だ。
 そしてこの調書の日付を見れば、菅首相退陣後であることが背景だと分る。

 社長の相談を聞いたのが官房長官と経産省だ。聞き取りには自信があると言っているが、言った言わないの話に持ち込もうとしているようだ。これこそ全面可視化が必要な事案だ。

 以前に取られた調書での吉田所長の発言はこのようだった。
そこは、なかなかその雰囲気からしゃべれる状況ではなく、現場は大変ですよと言うことは言いましたけれども、何が大変かかと言うことですね、十分に説明できたとは思っていません。今となってはですね。要するに自由発言できる雰囲気じゃないですか、首相の場合、えっということを聞かれてるのに答えているだけですから。
 同じ人間の発言と思えるだろうか?そしてテレビで見た吉田所長の口調はこれに近いと記憶している。

 菅首相の調書や早い時期の吉田調書を見れば事情は本当によく分る。あらすじはこんな処だ。

 官邸には東電本店や保安院や原子力委員会から情報が上がるが全く分らない情報だった。首相は現場で状況を聞いて何とか理解した。
 電源車の輸送も東電の依頼に協力した。バブルを開ける件も東電本店が言ってきたので許可しただけであって、命令でも何でもない。現場が苦労していたけれど東電本店はそれを把握せず官邸にも報告しなかった。首相が発電所に行ったのはその後だ。

 社長から官房長官と経産省に撤退すると相談があったので首相は東電本店に乗り込んだ。東電も撤退はしないとなった。
 そして東電がテレビ会議システムで情報のやりとりをしているのを見て、そこに連絡員を送り合同での対策会をたてた。

 海水注入についてはまだしていないとの報告を受けて議論をしていた。東電武黒フェローが所長に電話しとにかくやめろと言った。所長は本店と協議して注入中のものを中止すると合意したが、実際には中止しなかった。(所長の調書に詳しく書かれている)

 福島の事故についてはその事故調査は全くされていないと言っても過言ではない。特に話題となっている組織面についても、不十分な公開である現状においても、発言内容に相反した報道がなされている。あるいは、気に入らない報道に対しては批判をし撤回に追い込んだのか。社長が謝罪すれば誰も文句の付けようがない、これこそがその解ではないのだろうか?

 原子力村の闇は深くて暗い。それを照らすのがメディアであるが、メディアの闇も同じように暗いのだろうか?
 

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
文部省原子力安全委員講義は、
原子炉火災に水入れタブー!
原発唯一の冷却手段復水器談義は一切出ないマスコミインターネット
スクラム緊急停止もできてないようなままに炉芯出力最大の檀子たる決意表明の管総理3/11夜11時NHKラジオニュース‥
未蛙
2014/09/13 08:34
未蛙さん コメントありがとうございます。
記載内容が理解できないのは、NHKラジオがおかしなことを言っていると理解したらいいですか?
飯大蔵
2014/09/13 10:30

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