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zoom RSS 両陛下の慰霊の旅報道

<<   作成日時 : 2014/06/02 22:11   >>

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 NHKの戦後70年 両陛下のパラオなど訪問を検討という報道ではいくつも引っかかるところがあった。それが悪意なのか、無邪気なミスなのか、いつもの通り判別不可能だ。

 こんな事から始まる。
来年、戦後70年を迎えるにあたって、天皇陛下が太平洋戦争の舞台となったパラオなど太平洋諸島の国々を戦没者の慰霊のため訪れる希望を示され、宮内庁が天皇皇后両陛下の訪問について検討を進めていることが分かりました。
 ここで重要な言葉が「戦没者」だ。この言葉は二つの使われ方をしている。
 ひとつは「戦傷病者戦没者遺族等援護法」にあるように軍人軍属等を意味する。
 もう一つは「全国戦没者追悼式」での使われ方で旧日本軍軍人・軍属約230万人と、空襲や原子爆弾投下等で死亡した一般市民約80万人を対象としている。

 後者には天皇皇后両陛下が出席される。だから両陛下が希望する今回の件では一般市民と軍人軍属の慰霊であると解すべきだろう。

 その後にこんな表現が出てくると、引っかかる。
パラオは、マーシャル諸島やミクロネシア連邦とともに太平洋戦争の舞台となり、これら3つの国では、日本軍だけで合わせて4万6000人余りが犠牲になったとされています。
 なぜ日本軍だけを対象にするように言うのだろうか?それ以外の死者はどうでも良いと言いたいのだろうか?両陛下もそう考えていると言いたいのだろうか?
 両陛下による慰霊となれば、微妙な問題を含むのである。戦争の歴史認識の問題、日本における皇室の取り扱いその二つに直接関係する微妙な問題だ。報道では細心の注意がいると思う。

 記事はさらにこんな風に続く
パラオ、マーシャル、ミクロネシアの3か国で犠牲となった日本人は、軍人だけで合わせて4万6000人余りに上り、ペリリュー島とマーシャルのマジュロ島には、日本政府によって戦没者の慰霊碑が建てられています。
 あくまでも軍人だけを対象に戦没者の慰霊碑があるという。両陛下は軍人の戦没者の慰霊に行きたいと言っていると報道しているようだ。

 ただこの地域では民間人の犠牲者は少なかったようなのだ。
このペリリュー玉砕戦で、日本軍は略全滅しましたが、当時ペリリューのパラワン(パラオ人)にはどの程度の被害が出たのでしょうか。
なんと、中川さんの説明によれば直接の被害はゼロだと言うのです。
ペリリュー島民は、日本人とともに数十年暮らしており、既にお互い一体になっていましたから、ペリリューパラワンの中には日本軍とともに米軍と戦う意志を持った方もいらっしゃったらしいのですが、民間人を犠牲にしてはならぬという判断のもと、日本軍は迫り来る米軍への対抗に不足する物資や船舶を割いて、ペリリュー島民の強制疎開を実施したそうです。こちら
 そして記事にもこうある。
いずれの国も、アメリカの統治を経て独立しましたが、日本人の血を引く人たちが大勢暮らし、歴代大統領には日系人もいて、親日的な国として知られています。
 日本の民間人が多くいたから日系人が今もいるわけだ。

 こういった事情であれば犠牲者がほぼ軍人ばかりなのも納得できるのだ。

 記事には硫黄島の話もある。
この前年の平成6年には、小笠原諸島の硫黄島を訪れ、飢えや渇きに苦しんだ戦死者を思い、慰霊碑に水をかけ白菊を供えられました。
 ここでは「戦死者」という言葉を使う。記者の頭にはこの言葉の定義も確立しているのだろうか?硫黄島では住民を早期に避難させ軍人しかいなくなったと記憶している。だからこれも正しい。

 あるいはサイパンの話もある。
戦後60年には、太平洋の激戦地サイパンを訪問されました。
多くの日本人がアメリカ軍への投降を拒んで「天皇陛下万歳」と叫びながら身を投げた、「バンザイ・クリフ」などを訪ね、遺族らが見守るなか、黙とうをささげられました。
 この通りなのだが、多くの日本人は自発的に投降を拒んだのだろうか?集団自決の強要の件と同様の事情がなかったのか、議論はあるはずであり、なぜこのような決めつけた解説を付けるのだろうか?

 
 ただこの記事では両陛下の言葉も記されている。これを我々は銘記しておくべきだろう。
天皇陛下 海外戦没者への思い
天皇陛下は、海外での戦没者やその遺族にも心を寄せ続けられています。
天皇陛下は、戦後50年を迎えた平成7年、「慰霊の旅」で国内各地を回り終えると、宮内庁の幹部に、太平洋諸島を訪れて戦没者の慰霊をしたいと話されるようになりました。
これを受けて実現したのが、戦後60年にあたる平成17年の天皇皇后両陛下のサイパン訪問でした。
天皇陛下は、出発前のおことばの中で、「海外の地において、改めて、先の大戦によって命を失ったすべての人々を追悼し、遺族の歩んできた苦難の道をしのび、世界の平和を祈りたいと思います」と述べられました。
皇后さまも、この年、海外で亡くなった戦没者に寄せる天皇陛下の思いについて、「南太平洋の島々で戦時下に亡くなられた人々のことを、深くお心になさっていらっしゃいました。外地のことであり、なかなか実現に至りませんでしたが、戦後60年の今年、サイパン訪問への道が開かれ、年来の希望をお果たしになりました」と文書で述べられました。
宮内庁は当時、パラオをはじめ、マーシャル諸島とミクロネシア連邦への両陛下の訪問も検討しましたが、これらの国については、相手国が受け入れ態勢を整えるのが困難だとして訪問は見送られました。
しかし、天皇陛下はその後も、太平洋諸島で亡くなった人たちへの思いを抱き続け、ことしに入る前から、パラオなどでの戦没者の慰霊について再び強く希望されていたということです。
 「すべての人」と誤解を与えない言葉を使う。その心をくみ取った記事にして欲しいと思う。

 悪意ではなく単に配慮が不足しているだけなのかもしれない。だが微妙な問題でそれをすれば、配慮不足ではすまないと思う。

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