飯大蔵の言いたい事

アクセスカウンタ

zoom RSS 「大型原子炉の事故の理論的可能性及び公衆損害額に関する試算」

<<   作成日時 : 2011/07/11 23:20   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 2

 今日初めて知った凄い資料、「大型原子炉の事故の理論的可能性及び公衆損害額に関する試算」。

 全文をアップしてくれている人がいる。反原発の館
 その目次はこんな物だ。
目次
ま え が き
第 1 章 公衆損害を伴う大型原子炉事故の可能性 1
第 2 章 損害試算の基本的考え方と仮定 6
第 3 章 試算結果とその評価 15

附録 A 事故の種類と規模 21
附録 B 想定する原子炉設置点と周辺の状況 31
附録 C 煙霧の拡散、沈下 49
附録 D 放出放射能の人体及び土地使用に及ぼす影響 87
附録 E 放出放射能の農漁業への影響 189
附録 F 物的、人的損害額の試算基礎 207
附録 G 大型原子炉から生じうる人的物的の公衆損害の試算結果 235
 235ページ以上の力作である。国会議事録でこれを検索すれば10こ程度の議事録が見つかる。一部は国会議員に公開されていたが、毎日新聞がスクープし、国会で再度話題になり、いまは国会図書館で公開されている。何故公開されなかったのかは経緯不明だと官僚がぬかしている。

 この調査は原子力賠償法を検討するために委託したと答弁している。しかしこの結果は反映していないとのことだ。原子力賠償法は事業者の無限責任としているが、「想定外の天災」で事業者のリスクを低減している。また保険で扱う金額の少なさから、小規模事故のみをターゲットにしている。この調査が無視されていることは明らかである。

 2011年7月6日 (水)の衆議院予算委員会で石破茂(自由民主党・無所属の会)が話題にしている。石破茂の55分から始まる部分だ。こう言ってようだ。
『私は本当に反省として思っているのだけれども、1959年に当時の科学技術庁が委託をして研究を行った。』『もしこういう事故が起こったどうなるか。きちんとリポートが出せれていた。』
『 この大震災、大津波はわれわれに何を教えているんあろうか。』『それは、逃げるな。』『曖昧にするな。』『物事は突き詰めて考えろ。』『世のなかに絶対と言うものは無い』福島第一原発事故の損害額はいくらか、幻の半世紀前の政府試算より
 自民党の国会議員はどんな反省をしているのだろうか?原賠法においてかつて無視した検討を今さら持ち出して何を言うのだろうか?こんな男を首相候補に乗せることは日本の恥である。

 この検討をした日本原子力産業会議は電力会社やメーカーなどの業界団体である。このブログによれば、余りにも被害が大きいこの検討を見て電力会社はびびったそうだ。これが本当ならば電力会社は政府に推されて原子力を導入したことになる。アメリカの圧力との話もあるし、原発論争の中で明らかにするべき事項の一つだろう。

 電力不足だけをがなり立てるいまのマスコミは、この検討書を知っているのだろうか?自分たちがスクープしたことも覚えているのだろうか?

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
福島第一原発事故の損害額はいくらか、幻の半世紀前の政府試算
『経済的に成り立たない原子力による発電』 ...続きを見る
逝きし世の面影
2011/07/12 08:34
「天空の城 ラピュタ」何故自爆コマンドが存在したのか
『設計、開発者責任』 ...続きを見る
逝きし世の面影
2011/07/14 09:24

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
TB有難うございます。
今起きている福島第一原発事故を偶然にも想定したとも思える、この半世紀前の科学技術庁の試算のデータの存在を最初に報道したのは1979年4月9日付け赤旗が最初で、東海村臨界事故(1999年9月)の直前に参議院で共産党の西山登紀子議員が質問してデータが40年ぶりに公開されて毎日新聞の6月16日付け『原発事故損害試算』として記事になっています。
60年代は科技庁は国会に要約部分だけを出し、原発事故の被害予測をした事自体を否定。
1999年6月2日に全文を公開、有馬朗人科技庁長官は『今後は原子力基本法の民主・自主・公開の3原則に従って十分公開していく。』
青江茂科技庁原子力局長は『個人的な感じだが、数値の大きさに当時の担当者は相当驚いたようだ。数字だけが独り歩きしないように配慮したのだと思う。当初、全文公開しなかったのは当を得ているとしても、もっと早く公開すべきだった、と言われればその通りだと思う。』と何とも官僚らしい答弁。
宗純(逝きし世の面影)
URL
2011/07/12 15:12
宗純さん ブログの内容を使わさせていただいただけではなく、コメントまで頂いて有り難うございます。
 調査不足だった公開の経緯を紹介していただいて本当に有り難うございます。
 官僚の答弁には腹が立つが勝てないですね。
飯大蔵
2011/07/12 21:13

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
「大型原子炉の事故の理論的可能性及び公衆損害額に関する試算」 飯大蔵の言いたい事/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる