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zoom RSS 小佐古内閣官房参与の辞任表明をどうみる?

<<   作成日時 : 2011/05/01 00:56   >>

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 テレビでこんな風に
29日、総理の助言役、内閣官房参与のひとりが突然辞任を表明。波紋が広がりました。TBS
 そして涙声でこんな風に言う。
「受け入れることができません」(東大大学院・小佐古敏荘教授)
 男の涙はみっともないと言ったものだが、現代の大学教授の表現力はなかなかのもののようだ。 波紋が広がると言うが、この涙を使って波紋を広げようという人達はどんな神経をしているのか?

 報道では、学者の発言は小佐古敏荘教授のみであり、対応する発言は政府とか政治家とかだけである。これは小佐古敏荘教授の発言が正しいと思わせようとする悪質な印象操作である。それを民放だけではなくNHKもやっているから日本のマスコミは糾弾されなければならない存在である。

 さて首相の反論も報道されている。
菅総理大臣は衆議院予算委員会で、「小佐古氏は、原子力安全委員会の議論などにも参加しており、専門家の議論の見解の相違などから辞任された。大変残念だが、政府としては、小佐古氏の意見も含めた議論の結果に基づく原子力安全委員会の助言を受けて対応しており、場当たり的な対応をしたとは考えていない」と述べました。NHK
 今までの状況から考えるとこれは東工大の先生などの見解だろうと思う。だが「小佐古氏の意見も含めた議論の結果」は嘘と思えないことである。これを受けて考えれば論争に負けて泣いたと見るのが自然だろう。

  官房長官はこう言う。
「小佐古先生がおっしゃっていること自体が、認識というか誤解に基づかれている。決して20ミリシーベルトに達するような環境、あるいはそこに近い数値に達するような学校環境の下でお子さんたちに学校生活を営んでいただくということは全く今回出されている指針は想定していない」(枝野官房長官)TBS
 指針の表現の問題もあろうが、この通りだろうと思う。

 だがこの二つの発言をわざわざ報道するのは、これらが政治的判断だと思わせようとしているからだろうと思う。政府が議論をねじ曲げたと前振りをしておけば、議論をしても政府が片方の肩を持ったと解釈させるし、1から20と有るのは確かだから、20と思っていたのにいいわけをしていると取らせることも可能だろう。

 さて問題の指針はこんな物らしい。福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について 原子力災害対策本部
国際放射線防護委員会(ICRP)のPublication109(緊急時被ばくの状況における公衆の防護のための助言)によれば、事故継続等の緊急時の状況における基準である20〜100mSv/年を適用する地域と、事故収束後の基準である1〜20mSv/年を適用する地域の併存を認めている。また、ICRPは、2007年勧告を踏まえ、本年3月21日に改めて「今回のような非常事態が収束した後の一般公衆における参考レベル(※1)として、1〜20mSv/年の範囲で考えることも可能」とする内容の声明を出している。

このようなことから、児童生徒等が学校等に通える地域においては、非常事態収束後の参考レベルの1−20mSv/年を学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的な目安とし、今後できる限り、児童生徒等の受ける線量を減らしていくことが適切であると考えられる。
 この内容は対策本部が作成し原子力安全委員会が確認したものだ。

 子供と大人の違いは学問的には明確化されていない。ただ印象操作としては子供の甲状腺がんをクローズアップさせている。だが、今出ている放射線はヨウ素ではなくセシウムだろうと言うことは半減期から見て容易に推察される。その事を放射線の専門家は知っているはずなのだが。
 そしてこれは指針であるから、全般的なものにならざるを得ない。これを作る立場に立てば、悩ましい事が多くある。
 もし1mSとして校庭に出られなくなった時にこの厳しい基準が必要なのかと問われればどこに根拠があるのか右往左往するだろう。逆に20mSとすれば放射線被曝は少ない方がよいとの主張に答えがたくなる。批判するのは簡単だ。
 現場の人が困らないようにどうするべきかをみんなで必死に考えなければならないのだろう。その意味ではこの指針が親切だとは思わない。これを最初のものとして現場とも意見を交わして結論を探って欲しいと思う。

 さて小佐古敏荘教授はwikiによれば
2003年以降の原爆症認定集団訴訟では国側の証人として出廷し、国の主張に沿った証言を行った。特に被爆者の放射線量を評価するシステム、DS86とDS02については妥当性を主張しており、この点で原爆症の認定が不十分であるとする原告の主張と対立している
 これから見れば、明らかに前政府と近い立場にある人だ。御用学者と見ても良いだろう。だからその涙も色がつくと思うのは当たり前ではないだろうか。

 しかしながらブログの中には、「御用学者でも20mSはおかしいという」と訳の分からない論理をかざす人がいるのに心底驚く。この国の「考えることを教えない教育」の成果がこれほど上がっているのに再度驚いてしまう。今の政権を攻撃するのなら何でも良いと思っているのだろうか?

 波紋を広げたいマスコミ、何でも政権批判につなげたい政治家や一部のブロガーたち、そして男の涙を武器にする大学教授、この国の変な人達が登場する悲喜劇なのだろうか。

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小佐古敏荘内閣官房参与辞任劇は、菅降ろしの一幕か?
小佐古敏荘(こさことしそう)東京大学大学院教授が、政府の福島第1原発事故への対応を批判して内閣官房参与を辞任したことが話題になった。そしてこの話題では、地位のある身でありながら、科学者としての良識を守った小佐古敏荘教授という図式が喝采を浴びてしまった。しかし、胡散臭い。なぜなら、この小佐古敏荘教授こそ、原発ムラの一員であり、これまで原発推進派として時の政権側に寄り添っていた原発利権側の人物と思われるからだ。特に2003年以降の原爆症認定集団訴訟では国側を弁護するために証言を行.. ...続きを見る
ニュースを読まねば
2011/05/03 13:14

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
ICRPの勧告によると、長期化する場合(数ケ月以上)の場合の適用基準は1〜20mSv/年ではなく、1mSv/年で管理すべきとの見解だそうです。
一般人
2011/05/03 01:53
一般人  さん
ICRPの勧告がどのようなものか知りませんが、政府の指針が20mS/年を完全な形で許容していないのは明らかです。短時間での許容レベルをどう考えるのか、低減対策をどうするべきか、そこまで踏み込まないと現場は困るでしょう。1か20かの論争はその一部だと思います。
飯大蔵
2011/05/03 23:47

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