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zoom RSS 鹿児島殺害事件は裁判員には負担だろう

<<   作成日時 : 2010/11/18 11:21   >>

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 こんなニュースが報道されている。
鹿児島市で09年、高齢者夫婦を殺害したとして強盗殺人罪などに問われた白浜政広被告(71)の裁判員裁判で、論告求刑公判が17日、鹿児島地裁(平島正道裁判長)で開かれた。検察側は「被告に謝罪がなく、死刑を回避できる事情は一切ない」として白浜被告に死刑を求刑した。白浜被告は起訴内容を全面否認して争っており、裁判員裁判で無罪主張の被告に死刑が求刑されるのは初めて。裁判員はかつてない難しい判断を迫られることになる。毎日
 控訴を進める死刑判決の次にくるものとしてはなかなかハードな内容だ。不思議な事件なのでネタを集めてみた。裏のとれる情報はほとんどないので、誤認等があっても責任は取りません。

 被害者は藏ノ下忠さん(91)と妻のハツエさん(87)。検察側の犯罪ストーリーではこうだ。
 
犯人は被害者所有のスコップ(長さ約94センチ、重さ1・6キログラム)で掃き出し窓を破り侵入。被害者をスコップで殴打し殺害。室内を物色した。
 現場の調査で最初は何も発見できなかったが、その後窓の網戸についた細胞片を発見。タンスの一つの引き出しなど隠れたところから指紋を発見した。
 指紋はスコップも含め上記以外は発見されていない。指紋採取時の写真は撮っていない。細胞片は全量消費され追試は不可能。DNAは一致ではなく近いとの表現。
 犯人とされた白浜政広氏がどのように捜査線上に浮かんだかは不明。彼には前科がある。
千葉でコンビニ強盗致傷未遂の前科があるようなのです…。
 火のついた灯油入りのビンを手にして、売り場にいた店員に「金を出せ」と脅しましたが、店員がレジに戻る間、灯油ビンを床に落とし、お金を取らずに外へ逃げていったというのです。ここから
 アリバイは車の中でねていたとして証明されていない。
 動機として裁判でのやりとりを引用しておく。
鹿児島市の高齢夫婦殺害事件の裁判員裁判で、強盗殺人罪などに問われた同市三和町、無職白浜政広被告(71)は16日の被告人質問で、年金をパチンコなどで浪費した経緯などについて説明した。

 検察側は犯行の動機として、白浜被告が年金などをパチンコや飲み代で使い切り、金に困ったためと主張している。

 白浜被告は「金があるときはパチンコをし、ないときは同居する姉の家にこもって読書や家事の手伝いをしていた」と供述。パチンコに金をつぎ込んだ理由を「仕事の当てもなく、情緒不安定になったのだと思う」と説明した。

 年金を担保にした借金もすぐに使い切ってしまった理由については「結局、私のおおざっぱな性格のせい」と答えた。

 また、現場で見つかった足跡と似た靴底の靴をはいていたか尋ねられると、「全く見覚えもない。買ったことはなく、自分の好みではない」と否定した。

 「現場に行ったこともない」とする白浜被告に対し、検察側は「強盗殺人罪は法定刑が非常に重い。それでも供述を変更する気はないか」と確認。白浜被告は「ありません」とはっきりした口調で述べた。


読売
 靴に関しても物証のないことがわかる。事前の認識としての検察側の主張。
検察側は冒頭陳述で、「被告が昨年1月頃から、現場近くの親類宅を何度も訪れていた」と主張。蔵ノ下さん方を見下ろせる高台の神社に参拝したこともあり、「お年寄り夫婦が2人暮らしだと知る事情があった」と指摘した。


弁護側は無罪を主張。容疑者は現場に行ったことはないと主張。現場周辺で不審者情報があることも主張。全面的に争っている。またNHKニュースの映像を無断で証拠提出して採用されたことも報道された。この映像は指紋の偽造が容易であることを示すもの。これ

 この事件を冤罪と疑うものも多い。その際に重要なのが捜査線上に容疑者がどのように挙がったのかが重要。指紋を見つけて、前科者リストから発見したならスムーズだが、先に容疑者とされてそれから指紋と細胞片が発見されたなら危ない。
 さらに、この証拠が正しいとしても侵入したことしか証明できていない。例えばある期間にこの家に侵入した人物が他にいないと立証できれば証拠価値は上がるだろうが、監視カメラなどない一般民家では証明できるはずもない。
 ドラマでよくある殺人現場に行き会わせて証拠を残してしまう冤罪容疑者。その状況を仮定したときに否定できる証拠はない。(むろん容疑者は行ったことはないとしているが)

 強盗殺人の起訴だが、何を盗んだのか不明である。現金が残っていたとの記述もあり、強盗は未遂ではないかとの疑いがある。全く怨恨のない容疑者が何も取らずに逃げるものなのか?


 不明な点は多いが私の心証ではこの容疑者は犯人ではない。
 そして裁判という点で言えば、証拠不十分で無罪である。殺人を示す証拠がない。示せるのは住居侵入と窃盗未遂だけである。
 このような案件を短い時間で裁判員に裁けとするのは過酷であり、思わしくない結果を招くだけであろう。

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コメント(2件)

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拝啓、普通の証拠、例えば目撃者・毛髪・足跡の一致等がない。スコップで窓を割り侵入した犯人が、網戸に細胞片を残すだろうか?ガラス辺に指紋が残るはずがない。
捜査の未熟だけでしょうか。志布志の件を思いだします。貴殿の考えは正しいと思います。敬具
まさみち
2010/11/20 15:51
まさみち さん コメント有り難うございます。
ご賛同いただけて心強いです。
なお指紋はガラス片ではなくタンスの中のわかりにくいところにあったようです。
飯大蔵
2010/11/21 22:56

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