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<<   作成日時 : 2010/10/17 11:58   >>

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 新聞週間なるものがあると認識した。その情報は日本新聞協会のHPにある。

 冒頭にあるのは2010年新聞協会賞だ。
1.「核密約文書 佐藤元首相邸に 日米首脳『合意議事録』存在、初の確認」のスクープ 読売新聞東京本社

授賞理由

読売新聞東京本社は、沖縄返還交渉をめぐり1969(昭和44)年に、佐藤栄作首相とニクソン米大統領との間で交わされた有事の核持ち込みに関する合意文書が、佐藤氏の遺族のもとに保管されていたことを突き止め、その写しを入手し全文和訳を添えて、2009年12月22日付夕刊1面で特報した。

核持ち込みに関する密約に関しては、報道各社の長年にわたる追跡取材と元外務官僚などの証言により、周知の事実となっていたものの、政府が一貫して文書の存在を否定してきた中で、決定的な証拠を示し、日米両国の首脳が核持ち込みに合意していた事実を明らかにした。

日米安全保障問題において秘匿されていた歴史の一端を解明したこの特報は、日本の戦後史、現代史にとって第一級の史料を発掘した、歴史的に意義の大きなスクープとして高く評価され、新聞協会賞に値する。
 これが何故スクープなのだろう。どうやれば「佐藤氏の遺族のもとに保管されていたことを突き止め」ることが出来るのか?部屋に記者が忍び込んだのだろうか?全く理解できない。
 しかも密約に関して西山事件の際に毎日新聞記者であった西山氏を叩いたのはこの新聞ではないのか。その反省もなく受賞するのが正しいことなのか。
 もう一つある。
2.「大阪地検特捜部の主任検事による押収資料改ざん事件」の特報及び関連報道 朝日新聞大阪本社 社会グループ改ざん事件取材班

授賞理由

朝日新聞大阪本社は、障害者団体向けの郵便割引制度が悪用された郵便不正事件で、大阪地検特捜部の主任検事が捜査の見立てに合うよう証拠品として押収したフロッピーディスクのデータを改ざんしていた事実を、2010年9月21日付朝刊1面で特報した。

郵便不正事件の公判取材の過程で押収資料の改ざん疑惑をつかみ、入手したフロッピーディスクを外部機関に解析させ、その結果をいち早く報じることで、最高検が即日捜査に乗り出し、特捜部の現職検事を証拠隠滅容疑で逮捕する検察史上例のない事態に発展した。

検察官による押収資料の改ざんや特捜検察の捜査手法に対する疑義を具体的に暴いたこの特報は、新聞の力を示す、すぐれた調査報道として高く評価され、新聞協会賞に値する。
 公判取材の過程でつかんだと言うが、FD自体は証拠提出されていない。どうやってつかんだのか。FDは容疑者から弁護士に渡っていた。情報源は弁護士しかない。なぜ「公判取材」とするのか理解できない。「外部機関に解析」とするが改ざん事実は解析などしなくてもすぐに分かることだ。
 改ざん事実を伝えることはそれなりに価値があることだと思う。だがその前にしなければならないことがある。一つは村木氏が犯罪を犯したように報道し続けたことへの反省と再発防止決意が必要だ。もう一つは裁判で証拠採用されなかった数多くの供述調書の存在だ。これらは証拠採用するように検察が要求したものであり、FDとは重みが違う。FD問題を重視することにより、調書問題を隠す行いであり、村木有罪報道よりたちが悪い。
 こんな賞を受けて恥ずかしくないのだろうか?

 次に新聞協会会長の内山斉・読売新聞グループ本社社長の挨拶が載っている。こんな言葉だ。
「新聞が元気でなくてはならない。我々の努力もさることながら、新聞広告のためにも、企業の方々も元気であってほしい」 
 ジョークのつもりなのだろうが、本音と見てしまう。企業の広告費で運営するなら国民から購読料を取らないで欲しい。その方が新聞の性格がはっきりする。是非ともそうして欲しい。
 このことを決議文に述べないことも矛盾している。

 次に新聞週間に関する各社の社説を並べている。ここでは郵便不正事件関係の表現を抜き出しておこう。
最近のメディア批判の中には、公権力機関とメディアの「距離の近さ」を指摘する声が多い。
郵便不正事件でも、捜査段階では検察情報に寄りかかった報道が散見された、との批判がある。客観的で対等な報道を心がけてはいるが、そうした指摘は真摯(しんし)に受け止めたい。 読売
反省しなければならないのは、相次ぐ冤罪(えんざい)と、冤罪になる恐れのあった厚生労働省文書偽造事件です。
捜査当局の発表を無批判に受け止め、容疑をかけられた人たちの人権をふみにじる。報道は、ときにそんな間違いを犯してきました。犯罪報道のあり方を、不断に見直していかなければなりません。 北海道新聞
村木さんの主張に割いた行数はわずかだ。政治家の口利きで村木さんが元係長に指示した―という検察が描いたシナリオに沿った報道と批判されても仕方がない。事件はその後、異例の展開をたどった。裁判所は村木さんの指示を認めたとする元係長の供述調書の大部分を証拠採用せず、村木さんに無罪を言い渡した。そもそも供述自体が検事に誘導された「作文」の疑いが強まっている。中国新聞
村木さんの逮捕から起訴に至るまでの記事は、本人が関与を否認していると断ってはいても、村木さんの上司や部下が特捜部に関与を認めたことを報じ、“クロ”との疑いを強くうかがわせる内容になった。

身柄が拘束され、本人に接触できない状況での報道は、検察の言い分に偏りがちだ。取材の限界を十分に踏まえた上で、慎重に伝える姿勢が必要だった。信濃毎日新聞
厚生労働省文書偽造事件をめぐる元局長無罪判決に続き大阪地検特捜部のデータ改ざん事件が発覚し、検察への信頼は地に落ちた。報道する側が捜査機関に依存せず、逆に監視し検証するという基本動作を一層、徹底しなければならない。茨城新聞
一方で、無罪となった厚労省元局長の村木厚子さんについての報道は課題を突きつけた。

 容疑者と捜査当局、双方に取材する「対等報道」はジャーナリズムの原則である。しかし、実際には捜査当局から取材した情報に基づく報道が中心となりがちだ。こうした状況を打開する方法を常に模索し続けていきたい。南日本新聞
 毎日は言及がなく朝日は新聞週間関係の社説がない。読売は批判を受け流した。それに対して地方新聞は反省と今後の姿勢を強く打ち出している。
 事件は大阪で裁かれていたから、取材は全国紙でないと困難だろう。地方新聞は全国紙の取材記事をベースにしていたから批判をしやすい。そう言ってしまえば人の行為を批判するのはたやすいだけになってしまう。
 だがここではあえて、全国紙と地方紙の違いとしてとらえておきたい。次に掲げる決議との関係に忠実なのはどちらなのかだ。
新聞大会決議一覧
第63回(2010年度)
将来を見通しにくい時代状況にあって、人々は安定した社会と安心感のある暮らしを求めている。

情報環境が大きく変化するなか、新聞はこれまで培ってきた取材力と分析力を最大限に生かし、読者の情報ニーズに応えるとともに、社会生活を営む上で必要と考える事柄を的確に伝えていく。人々が考え、論じ、社会参加するために、新聞が果たすべき役割はいかなる時も変わらない。

国民読書年の今年、われわれは改めて文字の力の尊さとジャーナリズムの精神を認識し、健全でより良い民主主義社会に寄与するため、不断の努力を重ねることを誓う。
 まさにこの精神に沿って新聞は取り組んで欲しいと思う。だが現実は読売新聞社長が言うように全国紙は行動している。彼らの決議は私が改ざんした決議文ではこうなる。
将来を見通しにくい時代状況にあって、人々は安定した社会と安心感のある暮らしを求めている。

情報環境が大きく変化するなか、新聞はこれまで培ってきた取材力と分析力を最大限に生かし、読者の情報ニーズをうまくとらえ、社会生活を営む上で必要と考える事柄を的確にとらえ導いていく。企業が望む方向に、人々が考え、論じ、社会参加するために、新聞が果たすべき役割はいかなる時も変わらない。

国民読書年の今年、われわれは改めて文字の力の強さと「ジャーナリズムの精神」を認識し、健全でより良い民主主義社会であると思わせるため、不断の努力を重ねることを誓う。
 あまりうまく行かなかったかな?

 これが新聞の現状だ。








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