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help リーダーに追加 RSS 擬態うつ病

<<   作成日時 : 2008/05/05 00:31   >>

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擬態うつ病 (宝島社新書)を読んだ。

 私が若い頃にはうつ病はあまり聞かなかったと思う。躁鬱病というのは聞いた。はしゃぐ時と沈む時が相互に来ると言うことだったが、そのような病気があるのだろうか。もう一つがノイローゼだ。これが今のうつ病に近いと思うのだが、この本を読めばもう少し複雑のようだ。

 本によれば、本当のうつ病と擬態うつ病があるとのことだ。

 いままで、うつ病をイメージとして思っていただけだったが、病気としてのうつ病がある程度分かったと思う。

 うつ病は症状として、抑うつ気分が一日中続き、ほぼすべてのことに興味が持てず喜びも感じられない、が必須のものらしい。実際には様々な症状があり、医者の総合判断が必要と言うこと。
 うつ病はその発病のキックがストレスや環境の変化があるらしいが、その原因は脳内の神経伝達機構の異常にある。従って、カウンセリングによっては治療できないものだ。
 効果の高い薬があり、うまくあえば2週間ぐらいから効果が出る。効果のでない場合は薬の量を変えたり、薬の種類を変えたりする。80%から90%に治療の効果が出るそうだ。
 うつ病は自殺の危険性があり、その意味で治療を遅らせることの出来ない重篤な病気といえる。

 擬態うつ病は、うつ病と同じようにストレスや環境の変化で気分が沈み、よく似た症状を示す。しかし、神経伝達機構に異常はない。従ってうつ病の薬は基本的には効かない。
 気分が沈むのは人間の通常の反応であり、それを乗り越える能力を人間は基本的に持っている。今、このような症状に対し、うつ病の知識が出回っているので、患者、あるいは医者がこの症状をうつ病としてしまうことが多くなっている。
 医者が擬態うつ病をうつ病と診断し薬を投与するのは、安全サイドをとるからであり、またうつ病と宣することにより患者が安心するからでもある。しかし、薬には副作用があり、可能であれば擬態うつ病には薬を投与しない方がよい。
 擬態うつ病は医学的には何もしない方がよいのだが、ではどうするのかがもう一つ分からない。患者に「あなたはうつ病ではない」と言っても納得しないらしいし、どうするんだろう。

 日本における自殺者は2万人から3万人に増えて、横ばいだ。そのすべてがうつ病だとも思えないが、新聞の書き方では大いに影響していると思っていた。
 うつ病患者は43万人(1996)から92万人(2005)にふえている。(資料はここここ
 両者の相関はこの資料だけでは分からない。また患者数も擬態うつ病が含まれている可能性もある。

 昔、ノイローゼを見つければ、仕事を休ませ、部署を変える事だと聞いていた。そして受診させることだと。
 かつての大企業では簡単にできたのかもしれない。今は大企業でも難しいのでしょうね。
擬態うつ病 (宝島社新書)

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