オフイス・マツナガはこう言っている。医師会が2000年8月にまとめた『2015年医療のグランドデザイン』というのがあります。これは、インターネットでダウンロードできますので、ぜひ見て欲しいのですが、このなかで『高齢者医療制度の概要』というのがあって、いってみれば今回の制度の骨子がすでにまとめられています」これは正しいのか?2015年医療のグランドデザインにはこのように書いてある。 @75歳以上のすべての後期高齢者を被保険者とする独立した医療制度であること。今の医療制度によく似たことが書いてある。しかし、これぞ似て非なるものの典型だろう。 後期高齢者の診療報酬体系のあり方について 2007 年9 月14 日 社団法人 日本医師会を読めば医師会がこの制度に賛成していないことがよく分かる。 後期高齢者医療に対する3つの基本的考え方この考え方と、政府の言う若年者の負担軽減の考え方とは大きく違う。 医師会は高齢者の特徴から、保険の考え方から福祉の考え方をとると言っているのであり、壮年者と違う医療が必要だと言っているのであり、もはや働けない貧困者からは保険料すら取らないようにと言っているのである。 役人なのか、政治家なのか、財界人なのかは知らないが、医師会の報告のうち、都合の良いところだけをとっただけで、医師会が後期高齢者医療制度の推進者は言いがかりであり、共犯者にしようとしているものだ。 次にある主張はもう少し具体的に述べたものだ。 日本医師会は、2008 年4 月に始まる後期高齢者医療制度については、あくまでスタートラインと位置づけ、あるべき姿について以下のように提案する。私はここにあるもののうち、何故高齢者だけの保険とするべきなのか、未だに理由が分からない。高齢者に特別なものが必要なのは治療体制であり、その医療費の負担だ。国民年金加入の高齢者が医療を受けたときの費用を税金でまかなえば良いだけではないのだろうか? さらに、限定的に適用すると言っている包括払いが何故必要なのだろう。毎月同じ出来高払いとするのなら事務費もそれほど大きくはない。 医者の中に「狸もいれば、狐もいる」から、こんな事が起こるのだろうか? このレポートは次の箇所を読めば、本気さが分かる。 (1)「かかりつけの医師」および「かかりつけ医機能」の充実政府の政策が基本的に間違っていることがこれを見れば分かる。しかし、今の医療体制でこれは実現できるのだろうか?まず医者と看護師の数を確保しないととうてい実現できない。医者の学生数を制限した医師会だ。医師会としての具体的な取り組みがないと、立派な主張は空文となるだけだ。 高齢者は人の世話になりたいと思ってはいない。ただ、生きている間は健康で楽しい生活を送りたいと思っているだけだ。医療はそのためにあるのではないのか。 延命だけの医療を当事者は望んではいない。しかし、お金がないからとそれを打ち切る権利は誰にもない。 高齢者は家で過ごしたいと望んでいる。なるべく人の世話にならず家でひっそりと暮らしたいと望んでいる。しかし、入院が必要な人が家に送り返されることまで望んではいない。 体の具合の悪くなった高齢者も適切な治療をすれば回復する。高齢者に治療などしても無駄だと言わんばかりの、治療打ち切りには、誰でも怒る。 高齢者は薬など飲みたくない。医者が飲むように言い、製薬会社が効くと宣伝する。本当にそうなのか? 医者から見た高齢者医療は立派な見解だ。政府から見た高齢者医療も、お金の勘定という意味で重要なことだろう。しかし、高齢者から見た高齢者医療の見解が最も重要だ。その意志をくまない制度はやはり不十分なのだと思う。 |
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