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zoom RSS 東京・夫バラバラ殺人:これも変な判決だ

<<   作成日時 : 2008/04/29 22:06   >>

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 東京・夫バラバラ殺人の判決が出た。これも事実を詳しく知らないので15年が妥当かどうか分からない。気になるのは裁判の経過と判決文だ。

 いろいろ検索しているとこんな話が出てきた。とりあえずデーターとして引用しまくっておこう。
なぜ三橋歌織被告は凶行に及んだのか。冒頭陳述で検察側が主張した内容によると――。

 歌織被告は03年3月に夫と結婚したが夫婦げんかを繰り返し、時に暴力をふるわれていた。

 05年1月に夫は外資系の不動産会社に就職。同年6月には、被告と知人の男性のメールのやりとりが原因で、被告は夫の暴力で鼻の骨を折られ、約1カ月間、シェルター(家庭内暴力などを避けるための施設)に入所。同年7月には「夫が被告に暴力をふるったり、浮気をしたりした場合は離婚し、慰謝料3600万円を支払う」という契約内容の公正証書をつくり、夫に対して優位な立場を手に入れた。

 被告は有利な条件で離婚したいと考えていたが、「今は(夫に)お金がないのでまだ離婚するときではない」と待っていた。友人には「私が尻をたたいてこの人は今の会社に入り、名誉や収入を得たのに、どうして私だけが泣きを見て別れなくちゃいけないの。私は転んでもただでは起きない」と話していた。

 夫も別の女性と交際を始め、06年11月末ごろに夫から離婚話を切り出された。話し合いの主導権をとられたことに危機感をもった被告は、夫の浮気の証拠をつかもうと自宅にこっそりボイスレコーダーを仕掛けて外出。夫と交際女性との会話をひそかに録音した。

 同年12月11日夜、この録音内容を突きつけて離婚話を進めるため、夫と話し合いを約束したが、夫は翌12日の午前4時という遅い時間に帰宅。被告が腹を立てて口論になったが結局、夫は眠り込んでしまった。寝姿を見ているうちに憎しみの感情が爆発したという。
(引用asahi.com)ここから
はっきりした線引きは不明だが、元愛人と歌織被告の肉体関係は、歌織被告の被害者との同棲開始時期ごろからなくなる、もしくは「回数がだいぶ減っ」ていたようだ。しかし、歌織被告の結婚が明らかになった後もたまに昼食を共にするなどしていた。そして、歌織被告が夫殺害後に部屋に残った痕跡を消そうとリフォーム会社を探す際にも被告から会社選びについて相談されていたそうだ。勿論殺害のことは知らされていなかっただろう。

元愛人は、検察側証人として話した。夫から受ける暴力の相談を被告から受けていたが、殺人事件発生時期のころには少なくなっていたと証言したそうだ。一方、被告の女友達は夫の暴力の相談を事件発生時期まで受けていたとした。夫からの暴力が被告の責任能力に影響したのか、が争点になっているというワケだ。ここから
事件の経緯
元々不仲であったとされ、妻は夫に自分の過去を全否定され、DVを受けたと供述。又、お互いに不倫相手がいたとも供述をしている。逮捕の決め手となったのは、夫の上司がマンションの防犯カメラで帰宅する夫の姿を確認したことである。事件発覚前の12月15日に妻が捜索願を出していた。

その後、自宅をリフォームするなど隠蔽工作も図っており、計画性があると言う憶測も呼んだが、事件を起こした12月12日の2日後にタクシーを使って上半身を遺棄し、持ち運びに疲れたために下半身を民家に遺棄、そしてバッグに頭部を入れ電車に乗り町田の公園に遺棄したと供述し、短絡的な犯行ともいわれている。

夫と妻
被害者である夫は中央大学法学部を卒業後、司法試験浪人を経て、モルガン・スタンレー系列の不動産投資会社に勤務。また、加害者である妻も、新潟県内の進学校から白百合女子大学へ進み、父親が会社を経営する資産家の令嬢である。

また、同時期に起きた渋谷区短大生切断遺体事件の現場に近い事から、新聞等では比較されていた。また、セレブによる殺人事件として注目された。wiki
中日新聞 2008年2月13日 朝刊

 東京都渋谷区で夫の外資系会社社員三橋祐輔さん=当時(30)=を殺害して遺体を切断、遺棄したとして殺人罪などに問われた妻の歌織被告(33)の公判が12日、東京地裁(河本雅也裁判長)であった。検察側は「犯罪事実は被告人質問で十分立証できた」として、証拠請求していた捜査段階の被告の自白調書などを撤回した。検察側が被告の供述調書の請求を取り下げるのは極めて異例。裁判員制度を意識し、裁判の迅速化を図る目的とみられ、今後、同様のケースが続くとみられる。

 一方、歌織被告は被告人質問で「警察官や検察官の取り調べで、怒鳴られたり脅されたりして、不本意な調書を作られた」と述べ、供述が任意ではなかったと主張。取り調べの際に検察官から「風俗で働いていた。犬畜生と同じだ。おまえの事件なんて、どうせ男とカネなんだろ」などとののしられたと述べた。検察官の作成した調書の内容を否定し続けると、以前中絶した時の胎児のエコー写真を机の上に並べられて「法廷でこの写真を出していいのかと脅された」と訴えた。

 被害者の遺体は、横倒しにしたクロゼットに土を敷いて入れ、殺害の2日後に購入したのこぎりで2−3時間かけて切断したという。また「同僚には捜索願を出したと言ったが、会社が警察に問い合わせてうそがばれたので仕方なく捜索願を出した」などと、当時の状況を淡々と話した。ここから
渋谷バラバラ殺人歌織被告に懲役20年求刑

 東京都渋谷区の自宅で夫を殺害、切断したなどとして殺人と死体遺棄・損壊の罪に問われ、精神鑑定で「心神喪失状態だった」とされた三橋歌織被告(33)の公判が10日、東京地裁であり、検察側は「完全責任能力があった」として鑑定結果を批判、懲役20年を求刑し結審した。弁護側は、夫による継続的暴力で急激に精神障害を生じたとし、「責任能力がなかった」と無罪を主張。三橋被告は遺族に「心から申し訳ない」と謝ったが、公判を通じ、夫祐輔さん(当時30)への謝罪の言葉はなかった。

 これまで公判と並行し、検察、弁護側双方がそれぞれ推薦した2人の精神科医が精神鑑定を実施。いずれも、被告が夫から日常的に暴力を受け続け、犯行時には「心神喪失の状態」との見方でほぼ一致した。

 三橋被告はこの日の公判で最後の陳述。「殺害時の気持ちは自分でも、怒りか憎しみか、不安、恐怖か分からない。夫からの暴力を誰にも相談できず、自分で自分の身を守るしかなかった」などと訴えたが、「『もうイヤだ、助けて』と(内なる)声が聞こえてきた。『自分で自分を見殺しにしている歌織なの?』と助けを求めようとする声を押しとどめてきた。彼の寝顔を見ていると、女性の顔が見えてきた」と幻覚をにおわせることも。終始淡々とした様子で述べた。

 河本雅也裁判長は、祐輔さんの母親の、三橋被告への怒りの手紙を読み上げた。母親はその中で「裁判でもウソばかり。なぜ反省しないのか。極刑をもって償ってほしい」と訴えた。心神喪失が認められれば、無罪の可能性もあり、注目の判決は28日に言い渡される。

 [2008年4月11日7時15分 紙面から]日刊スポーツ  
 気になるところを簡単にまとめる。
1.取調べに付いて被告は「怒鳴られたり脅されたりして、不本意な調書を作られた」と主張。検察は自白調書を取り下げた。
2.河本雅也裁判長は、祐輔さんの母親の、三橋被告への怒りの手紙を読み上げた。
3.精神鑑定を検察、弁護側が行い、両方が「心神喪失の状態」と判定した。検察側は「完全責任能力があった」と主張

1.捜査
 今迄から良く行われている違法捜査がまた行われたことが分かる。これだけでも大きく取り上げられるべき事だ。

2.手紙の読み上げ
裁判所が被害者家族の主張を取り上げるのはおかしい。判決に必要な事実確認には何の関係も無い。あってはならないことだ。
 これと同じような事は新聞もやっている。東京・夫バラバラ殺人:祐輔さんの両親、判決を受け手記 毎日新聞 刑罰を与え、さらに新聞で叩くのか?公平性はどこに行ったのであろうか?
 しかも殺害された夫はDVをしていたことは事実だし、双方ともだが浮気もしていた。完全無欠のような表現を一方的に流してよいものなのだろうか?

3.精神鑑定
 これがこの裁判の最も考えなければならない点だ。通常精神鑑定を検察、弁護側双方で行えば見解が相違するものだ。今回双方の見解が一致し、検察側に不利になったのには驚いた事だろう。検察側はそれにも拘らず、責任能力があると主張し、裁判官も同じ見解だった。
 刑法では次のように定められている。
(心神喪失及び心神耗弱)
第39条 心神喪失者の行為は、罰しない。
2 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。
 ここで使われている言葉は「心神喪失」だ。鑑定も心神喪失を使っている。

 判決文では「鑑定結果が事理弁識能力や行動制御能力に言及している場合でも、それは精神医学の専門家としての分析結果であり、最終的に責任能力については、総合的検討による法的判断により決される。その意味で責任能力の判断は鑑定結果に拘束されない。」と述べている。ここで判定しているのは「責任能力」だ。
 責任能力なら総合判定できるだろうが、心神喪失は総合判定できないので、それを避けるのだろうか?しかし、法律によって裁く裁判官が、法律を曲げてよい筈もない。明らかに変な判決だと思う。
 このようにも言う。
「犯行当時、被告に幻覚症状が生じていたと認められ、精神の障害に関する鑑定結果の信用性に疑いを差し挟む事情はない。

 殺人行為時、被告は短期精神病性障害を発症し、急激に一定の意識障害を伴う夢幻様状態に陥っており、幻聴や幻視等が生じ、相当強い情動もあった。」
 ここでは「精神の障害」とする。これなら医学的な診断と言うイメージだ。しかし、裁判での精神鑑定は病気の診断ではない。
精神鑑定(せいしんかんてい)とは、裁判所が訴訟当事者などの精神状態・責任能力を判断するため、精神科医などの鑑定人に対して命じる鑑定の一。裁判所は、鑑定人の鑑定意見に拘束されず、自由に判断をなし得るが、これを採用し得ない合理的な事情が認められるのでない限り、その意見を十分に尊重して認定に用いなければならないとされている(最決昭和58年9月13日、最判平成20年4月25日)。wiki
 次の論述が合理的な事情と言えるだろうか。
殺害行為は、被告がその意思や判断に基づいて行ったものと認められ、殺人行為当時の被告の精神の障害は、現実感の喪失や強い情動反応により犯行の実現に影響を与えていたものの、被告の責任能力に問題を生ぜしめる程度のものではなかった。

 鑑定人は「被告の行動制御能力がなかったのではないか」と述べている。しかし、幻聴、幻視等の内容や、鑑定結果以外の諸事情からすれば、被告が殺害行為時に完全責任能力があったことについて合理的疑いを生ぜしめない。
 被告の意思や判断に基づいて行おうと、心神耗弱ならおかしな判断をする事ではないのだろうか。現実感が喪失する中で責任が取れるのだろうか?

 心神耗弱の鑑定結果を否定できる合理的な事情を、私は見出せない。

 
 有罪にするべくして有罪を出した判決。被害者の母親の心情をことさらに強調し判決を裏付けようとするやりかた。マスコミも含め今の裁判の変なところがたくさん含まれるものだ。

 こんな状況に裁判員制度をいれ、国民を厳罰化の共犯者に仕立てあげようとしているとしか、私には思えない。

 判決要旨 毎日新聞 2008年4月29日 東京朝刊





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変な判決が目立つようになってきました。 裁判官自身が、知識はあるが何が社会正義なのか?という軸がぶれている気がします。 少なくとも司法の世界の非常識だけは是正してほしいと思い、このテーマをとりあげました。 ...続きを見る
美しい国への旅立ち
2009/02/26 09:36

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検察酷い…風俗だって社会の需要だし、立派な人でしょうに。今時別に自慢出来ないけど、風俗やった事ある人は多いと思いますしね。恋人とっかえひっかえしてる人達と内容は同じだし、事情があるから人扱いすべき。何か検索すると真犯人じゃないとか言われてますね… 確かに話しが矛盾してます。バラバラって簡単じゃないだろうし、女一人で計画出来るしろものではないと思う。後夫は愛人は複数いたんだし、離婚がいやだからDVで脅すんだから、結婚なんて考えてないと思う。三橋さんもせっかくの生活を手はなすわけにはいかない。愛人がいてもその人らは普通遊びです。なら夫が死ななきゃいけない理由や三橋さんが殺さなきゃいけない理由もない。夫の愛人問題で夫の存在が駄目だったとしか…某サイトの推理のように近くのバラバラ事件の被害者風俗嬢が夫の愛人説なら納得します… 三橋さんは共犯にさせられた説は納得しちゃいます。

2013/01/21 13:00

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