地方自治体の選挙で解禁されている電子投票が国政選挙に拡大されると報道されている。国政選に電子投票 今国会成立自公民合意 次期衆院選導入もこの記事は非常にまとまったものだ。項目に沿って補足していこう。 1.電子投票の方式 今の法律にあるものは、投票所に置かれた電磁的記録式投票機に投票するものだ。それはタッチパネル方式で、候補者の情報を画面に出し、投票したいものにタッチする。1回の投票で1票に限る事になっているが、その方法は明示されていない。ICカードなどを発行しそれを機械に入れる方式が普通だろう。 投票情報はは記録媒体に記録され、記録媒体を取り出して開票機にかける。 将来的には投票所ではなく自宅やコンビニなどから投票できるようにするネットワーク方式も考えられる。これには投票の暗号化が必須であり、そのプロセスの危険防止が課題となる。 2.今回の改正は地方自治体に限るものを国政に拡大するものだ。地方自治体での導入は極めて少ない。岐阜県可児市で行われた電子投票がトラブルにより最終的に無効となった事が響いている。(佐々木俊尚の「ITジャーナル」) 3.国は交付金も出して推進するつもり。実質的に総務大臣が選んだ機種から選択させる事になり、特定の業者の製品が売れる。新しいビジネスチャンス。 4.電子投票の利点は紙(投票用紙)が要らない事、曖昧な投票が無くなること、そして最大のメリットは開票が早くコストがかからない事だ。また自宅からの投票ならば投票率の向上も期待できる。 電子投票のデメリットは導入費用が高い、現時点では機械の安定性に疑問があるなどである。しかし、一番の問題は「安全性」だ。項を別にして書きたい。 電子投票wiki参照 5.安全性の問題。 これが最大の問題であり、私が電子投票に賛成できない理由である。 当面の課題は岐阜県可児市であった機器トラブルだが、これは実績を重ねる事により克服できる。問題は投票結果の改ざんだ。 アメリカであった大統領選での開票トラブルが記憶に浮かぶ。今やノーベル賞受賞者のアルゴア氏は「一瞬だけ大統領になった男」と自己紹介する。その原因がフロリダ州の開票結果だ。フロリダ州の電子投票機に「ブッシュ票が多すぎる」との疑惑にはその疑惑が書かれている。(この記事は2004年だから、2期目の選挙の話)そして未だにその謎は解かれていない。 高リスクの脅威が3つ--どうする日本の電子投票 に脅威が記載されている。 リスクレベルが高かった3つの脅威とは,「投票カード発行機のプログラムの改ざん・すり替え」「集計機のプログラムの改ざん・すり替え」「集計機のデータの改ざん・すり替え」である。投票所/電子投票機に関してはセキュリティ対策が進んでいたが,製造者の工場でのプログラムの改ざん,開票所での関係者による投票データの改ざんに向けた対策に甘さがあったということだ。今回の法律での必要な技術的基準でこれに関係すると思われるものはこれだけだ。 七 予想される事故に対して、投票の電磁的記録媒体(第九条第四項に規定する投票の電磁的記録媒体及び第十七条の六第四項に規定する投票の電磁的記録媒体をいう。次号において同じ。)の記録を保護するために必要な措置が講じられているものであること。こんな抽象的な基準では防止できるはずも無い。組織的な不正選挙を企めば、電子技術を駆使して十分やれる事だ。 現在の投票用紙での選挙でも不正をしようと思えばいくらでも出来る。しかし、財政問題から攻撃されるように、多くの人が絡んでいる。このためおかしな動きをすれば多くの人が不思議に思う。不正をするのは業務が単純なだけにかえって困難だ。これこそ必要な無駄と言うものではないのだろうか。 今回の法案に民主党が賛成するのは、不正選挙があって政権が取れなくなっても良いと思っているからなのか?それとも二大政党であればどっちが政権をとっても良い、つまり実質の大連合体制であると考えているからなのだろうか。 こんないい加減なものを提案する自公もひどいが、拙速に賛成する民主党もひどい。 民主党はこんな政党だ。覚えておこう。 参考 地方公共団体の議会の議員及び長の選挙に係る電磁的記録式投票機を用いて行う投票方法等の特例に関する法律 第一六六回 衆第四七号 地方公共団体の議会の議員及び長の選挙に係る電磁的記録式投票機を用いて行う投票方法等の特例に関する法律及び最高裁判所裁判官国民審査法の一部を改正する法律案 佐々木俊尚の「ITジャーナル」 フロリダ州の電子投票機に「ブッシュ票が多すぎる」との疑惑 電子投票wiki 高リスクの脅威が3つ--どうする日本の電子投票 |
| << 前記事(2007/12/07) | トップへ | 後記事(2007/12/08)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
無党派層とネットと投票率
無党派層って特定の政党の思想に属していない有権者のことだけど、その中には、「支持する政党は時勢や政策や政党勢力のバランス状況に応じて臨機応変に変える」積極的無党派層に属する人から、「政治や選挙などにはハナから全く関心がない」と消極的無党派層、いわゆるノンポリに属する人まで様々。 ...続きを見る |
日比野庵 本館 2007/12/08 05:48 |
【You Tube他】岩国怒りの1万人集会【動画】(関係ない追記あり)
検索続きで、見つけましたので、UPします。 ...続きを見る |
散策 2007/12/08 13:41 |
電子投票実施で自公民大連立セレブ与党誕生か
まだまだ導入には慎重であるべきシステムであるのに、なぜこの時期に導入が議論され始めたのだろうか。彼らが電子投票に改変したがる理由とは、一体何であろうか。私はその巨額の利権と大連立構\想が裏にあるのではないかと見ている。 ...続きを見る |
とりあえずガスパーチョ 2007/12/08 17:43 |
電子投票は民主主義にとって危険だと思う、特に今の日本では。
国政選挙に電子投票を導入しようという法案がいつの間にか審議されていたようで、衆院の衆議院政治倫理・公選法特別委員会を通過したそうです。 ...続きを見る |
村野瀬玲奈の秘書課広報室 2007/12/09 00:41 |
亡国の電子投票キターーー!!
キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!! 亡国の電子投票。 →<電子投票>国政選挙に導入で自公民合意 来年1月施行(毎日jp:071206) (引用開始) 自民、公明両党と民主党は電子投票を国政選挙に導入するための公職選挙法特例法改正案に合意した。法案は7日の衆院政治.. ...続きを見る |
Saudadeな日々 2007/12/09 01:12 |
いやはは「偽」だらけ−電子投票導入もそのひとつ
本格的な貿易風のシーズンになって、今季初めてのヨットが入ってきた(写真ではゴマ粒になってしまったけど、赤い矢印の先にいます)。 ...続きを見る |
ミクロネシアの小さな島・ヤップより 2007/12/14 23:56 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
民主党の是非は別にしても、電子投票には問題が有ると思います。ちなみに私は無党派層です。政策で是非を判断しています。この案件については、自民、民主ともにロクデナシ。今は生活に税金を使って欲しいですね。 |
一般人 2007/12/08 00:34 |
一般人 さん |
飯大蔵 2007/12/11 00:45 |
アメリカの不正選挙については堤未果さんの「アメリカ弱者革命」という本に非常に詳しいルポが書かれており読んでいましたので、この報道がされた時信じられませんでした。メディアは |
たかぽん 2008/01/19 19:53 |
たかぽん さん コメント有難うございます。 |
飯大蔵 2008/01/21 01:49 |
| << 前記事(2007/12/07) | トップへ | 後記事(2007/12/08)>> |