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<<   作成日時 : 2007/10/18 01:21   >>

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 記事では次のように報道されている 


調書引用:精神鑑定医師を秘密漏示容疑で逮捕 奈良
 奈良県田原本町で昨年6月に母子3人が死亡した放火殺人事件を巡り、殺人などの非行事実で中等少年院送致となった当時高校1年の長男(17)の供述調書を引用した単行本が出版された秘密漏示事件で、奈良地検は14日、長男の精神鑑定をした医師、崎浜盛三容疑者(49)=京都市左京区下鴨西本町=を刑法の秘密漏示容疑で逮捕した。
 毎日

 各社は社説で論じている。
少年調書流出―逮捕までするとは 朝日
社説:鑑定医逮捕 情報提供者の萎縮を恐れる 毎日
少年調書流出 取材の基本に問題が多すぎる(10月17日付・読売社説)
【主張】少年調書漏洩 医師一人の問題ではない 産経
社説2 調書漏洩で逮捕は行き過ぎだ(10/16) 日経
少年調書出版 座視できぬ情報源逮捕 東京

 その論点は多岐にわたっているが、こんな項目ではないか。
1.取材、執筆者が調書を引用し情報提供者を特定させた。
2.情報提供者を逮捕するのは妥当か。(拘留は必要か)
3.報道の自由、知る権利の危機につながる
4.少年事件での情報開示の必要性、妥当性

 1.医者が情報を漏示する事が犯罪に繋がることを知りながら、そのまま引用すれば疑いがかかるのは当然である。取材から出版までに問題が多すぎる。
 事件の当事者は「プライバシーの侵害をされたとしてで刑法の秘密漏示罪で告訴した。(産経)」が、これでは医者だけが対象になる。何故一般のプライバシー侵害で著者と出版社を訴えないのだろうか?
 ここに検察の作為を感じる。

2.情報提供者の医師を逮捕拘禁する必要は無いと思う。考慮すべきは証拠隠滅と逃亡の可能性だが社会的地位のあるこの医師に、その可能性は無いと思われる。
 拘留が不正な尋問や社会的制裁、もしくは権力の弾圧に繋がっている事から、もっと重大に考えるべきだと思う。

3.事件の内容から考えれば、刑法の秘密漏示罪がそのまま適用できるもので、単純なものだと思う。幾つかの新聞社が論じているように、例え犯罪すれすれであっても、隠された事実を報道する事が社会の公益の為になるものは知らせなければならないと考えているからである。そのためには情報提供者をうまく保護する必要があり、今回の取材のやり方、本の中身は問題がありすぎる。
 しかし、マスコミが問題にしなければならないのは、法律のあり方であり、その運用では無いだろうか。
秘密漏示罪の条文はこうなっている。
(秘密漏示)第134条 医師、薬剤師、医薬品販売業者、助産師、弁護士、弁護人、公証人又はこれらの職にあった者が、正当な理由がないのに、その業務上取り扱ったことについて知り得た人の秘密を漏らしたときは、6月以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。
 正当な理由のある場合のみ、この行為は許される。正当な理由には「感染症予防法(感染症新法)に基づく医師の届出Wiki」、「公益性」「重要性」「緊急性」(赤尾晃一)がある。
 本来の議論は、今回の情報公開が、類似のケースに対する対処の参考になるのかであるだろうし、今後の裁判で争われるのかもしれない。
 各新聞は取材の萎縮をもたらすとしているが、何故報道の自由が必要なのかをもう少し丁寧に解説するべきではないかと思う。前提なしにそれを言われるとなんだかマスコミの思い上がりのように見えてくる。読者がマスコミの重要性を認識する事が必要なのだ。

4.少年事件は裁判も非公開であり、少年の更生に重点が置かれている。その趣旨から見れば調書を公開することは著しく反した行為である。
 しかしながら発達障害を抱えた人も多くいるし、犯罪が本当に病気のせいなのか、同様の事件を防止する為の論議には情報は必要だ。情報を引き出す役割はジャーナリストにもあるだろうが、情報を一切出さない検察や裁判所の怠慢でもあるのでは無いだろうか。
 ましてこの情報は法律を犯さなければ出てこない情報だ。それが社会の公益性に沿っているのか、大いに疑問だ。

 しかも今回の事件で感じるのは少年法の問題ではなく、調書の流出に怒ったと思えるからだ。検察や警察は自らに必要な調書は使うが、不利となりうるものは調書も証拠も隠してしまう。今回の漏示を見逃せば他の犯罪で精神鑑定したときの情報漏示を止められなくなると危惧し、医師を逮捕拘禁し脅迫しているのではないかと思ってしまう。
 証拠は弁護側にはすべて公開すべきである。社会の公益に沿うものは公開していくべきものだ。

 少年の保護と言う観点はそれからである。まず公開が原則で非公開とすべきものを考えていく順序だ。今はすべて隠すところから出発している。ここから改善していかなければならないだろう。(参考調書は社会共有の情報ではないのか!

 各社の社説はもっともな事を書いているが、本質的なところ、マスコミの役割、情報公開の問題をもう少し丁寧に書くべきだと思う。

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恋空 君空
「恋空」は魔法のあいらんどというケイタイWEBサイトで掲載されていた作品です。「恋空」特に中学生や高校生に人気があり2006年の10月7日に書籍として出版されました。「恋空」の作者は 美嘉という人ですが作家ではなく一般の人です。恋空は若い人に指示を受け 上下巻あわせて140万部を突破する空前の大ヒットになりました。恋空のサイドストーリとして君空を発表しました。君空は主人公のヒロの立場 目線ヒロの側にたって描いた作品となっています。サイドストーリーの君空を書いてみないかというお... ...続きを見る
恋空 君空
2007/10/18 01:47

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