|
最近話題の「従軍慰安婦」や在韓国原爆被爆者の賠償などを求めて日本の裁判所の訴える事例が多い。 「日韓の相互理解と戦後補償」日本評論社に過去の補償裁判の一覧表がある。そこには、サハリン残留韓国朝鮮人、韓国軍人軍属損害賠償、強制連行補償、BC級戦犯補償、従軍慰安婦補償、軍人恩給請求、強制連行被爆に伴う賃金補償、帰国途中の浮島丸爆発に伴う補償、軍票の補償などなど盛り沢山だ。 あの戦争に伴う個人賠償は次の条文により放棄されたものと思っていたが違うのだろうか。 日本国との平和条約(サンフランシスコ条約)ここには「国民の他の請求権」と明記されている。日本国との平和条約を締結していないアジアの国々とは別途平和条約などを結んでいるが、同様の条文が見られる。 第二条 シンガポール共和国は、第二次世界大戦の存在から生ずる問題が完全かつ最終的に解決されたことを確認し、かつ、同国及びその国民がこの問題に関していかなる請求をも日本国に対して提起しないことを約束する。オランダは日本国との平和条約を締結しているから個人の請求権も放棄しているはずなのに、「オランダとの私的請求権解決に関する議定書」が存在する。これはおかしいと思い、調べてみた。 第024回国会 外務委員会 第23号 昭和三十一年三月二十三日(金曜日)この議定書の全文を未だに確認できないのだが、留保条件付なら致し方ないことだろう。ちなみにオランダ以外の国とはこのようなことは無いようだ。 衆 - 外務委員会 - 26号 昭和31年03月31日 と言うことで一安心なのだが、こんな主張がある。 国際違法行為の直接の被害者が個人である場合、国際請求は、原則として国家自身の権利侵害と構成されて当該個人の本国によって行われる。在外自国民の外交的保護権は、あくまで国家の権利であって自国民に対する義務ではない。しかしここで注意されるべきは、国家が請求権を放棄する場合、一般的には国家の権利としての外交的保護権であって、国内的な個人の請求権まで消滅させるものではない。文章が難しいので解説は出来ないが、「従軍慰安婦」が日本に損害賠償請求権を行使できる根拠の主たるものとなっている。 これと似たような事情がオランダにあることが説明されている。 衆 - 外務委員会 - 26号 昭和31年03月31日オランダの国内法の問題であったわけだ。そして条約は批准され、解決済みとなっている。 しかしながら、このような表記ではない条約も存在する。一つが対中国だ。 日本国政府と中華人民共和国政府の共同声明中国政府の賠償放棄だけが表記されている。個人賠償は残っていると主張する根拠かもしれない。 また対韓国では 日韓請求権並びに経済協力協定(財産及び請求権に関する問題の解決並びに経済協力に関する日本国と大韓民国との間の協定)ここでは日本国との平和条約の十四条(b)項ではなく、第四条(a)について言及されている。 第四条【財産】 これは財産の請求権であり、十四条(b)項で言う戦争犯罪とは違うと言うことなのだろう。 韓国に対する個人賠償権の有無について国会でも数多く議論されているようだ。その議論をまだ読んではいないが、日本政府の見解は (a)韓国 1965年の日韓請求権・経済協力協定により、財産・請求権問題が解決されたことを確認するとともに5億ドルの経済協力(無償3億ドル、有償2億ドル)を実施した。となっている。 この問題は法律論としても、政治問題としてもくすぶり続けている。個人補償問題が総て未解決だとしたら、今後の補償額は巨大となり、それは税金での支払いとなる。税金を負担している国民としては関心を持たざるを得ない。 あの戦争でかけた迷惑はきちんと清算しなければいけないことに、反論する気はさらさら無いが、巨額の経済援助などを行ってきたのに際限なく費用が必要になるのは納得がいかない。 損害賠償の前提には日本が中国、朝鮮半島に残してきた巨額の財産放棄が前提に有る。それに経済援助を上乗せしていて、まだ補償が必要なのだろうか。 日本の政府は他の国に対するものと違う表現の条約を結び、問題を残している。国民に付けを回す前に自らの責任で問題を解決するべきではないだろうか。 |
| << 前記事(2007/03/27) | トップへ | 後記事(2007/03/27)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
中国・経済特区を覚える
歴史・地理・政治経済をネタにしたゴロ合わせをご紹介しています。呆れながら楽しく学んでいただければ、と考えています。更新しましたのでお知らせいたします。 ...続きを見る |
オヤジの趣味は、ゴロ合わせ。 2007/04/01 10:23 |
中国とはどんな国
正式名称は「中華人民共和国」国土の面積は960万q2(日本の約26倍)で、ロシア・カナダに次ぎ世界第3位の広さを誇ります。 東西約5000q、南北約5500qにも及ぶ広大な国土には、有名な長江や黄河などの川が流れ、西部には8000mを超えるヒマラヤ山脈がそびえ、さらには砂漠が広がる地域もあるなど、その気候や人々の暮らしも様々です。人口は12億6千万人(世界第1位・日本の約10倍)で、実に56もの民族が共生する多民族国家です。主たる民族は人口の92%を占める漢民族ですが、残り... ...続きを見る |
中国茶と中国よもやま話 2007/04/12 18:29 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
戦争責任をあいまいにしてきたことがここでも問題となっているのかな、という気がしました。損害賠償と経済援助とを混同されるのは困りますが、過去の清算が適切だったのかを検証することも必要だと思います。身を切るくらいつらい作業になると思いますが。的外れだったでしょうか? |
迷える羊 2007/03/28 00:46 |
迷える羊 さん |
飯大蔵 2007/03/28 22:54 |
| << 前記事(2007/03/27) | トップへ | 後記事(2007/03/27)>> |