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zoom RSS 「背筋寒くなる」朝鮮日報社説

<<   作成日時 : 2007/03/06 23:42   >>

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 朝鮮日報に社説があった。河野談話に関する安部首相の発言に反応したものだ。その内容を見て、違和感が募った。
 朝鮮日報はWikipediaによれば「同じ韓国三大紙である中央日報と東亜日報と比べると、比較的客観的な報道を行うためか、韓国では親日派と見られる場合もある」とのことだ。

まず最初の部分。
【社説】背筋寒くなる安倍首相のアジア蔑視

 安倍首相は5日、第2次世界大戦当時、日本軍が慰安婦を強制動員したことに関し米下院が日本政府に謝罪を求める決議案を審議していることについて、「決議案は客観的事実に基づいていない」とした上で、「議決されても謝罪することはない」と語った。

 最近、日本軍によって強制連行されたアジアやヨーロッパ出身の慰安婦らが米下院聴聞会で行った証言も、日本政府が慰安婦を強制動員した証拠を提示することはできなかったという主張だ。
 安部首相は慰安婦の証言について言及せず無視していることは事実だ。
 
安倍首相は今月1日、「1993年の『河野談話』が認定した強制性を裏付ける証拠はないと考える」と語っている。1993年8月に発表された河野洋平官房長官(当時)による談話は「日本軍の慰安所は軍が設置した。軍慰安婦の募集は、主に軍の要請を受けた民間業者が行ったものの、虚偽の甘言や強制によることが多く、官憲が直接加担したこともあった」としていた。日本政府の関与を公式に認める内容だ。しかし安倍首相は「河野談話を継承する」としながらも「日本政府の直接的な責任を認めてはならない」と主張している。
 河野談話の内容を紹介している。河野談話の原文を引用する。
今次調査の結果、長期に、かつ広範な地域にわたって慰安所が設置され、数多くの慰安婦が存在したことが認められた。慰安所は、当時の軍当局の要請により設営されたものであり、慰安所の設置、管理及び慰安婦の移送については、旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した。
慰安婦の募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。
 「慰安所は軍が要請し設置された」を「慰安所は軍が設置した」と書き換えている。
 安部氏は「官憲が家に押し入って連れて行くという強制はなかった」とした上で「業者が間に入って事実上強制したこともあった。広義の解釈での強制性があったということではないか」と強制連行の有無について言っている。「日本政府の直接的な責任を認めてはならない」とあるが、設置などについての責任(河野談話にある)については否定してはいない。
「旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した。」を「日本政府の関与を公式に認める内容だ」に書き換えている。

 続いて
 
日本軍や警察の外郭組織が日本政府の組織的指揮の下で日本軍の慰安婦を強制連行し、これに関する記録が敗戦直後に日本の内務省の指示により廃棄されたという事実は、すでに多くの日本人関係者の証言を通じて明らかになっている。

 最も代表的なものは、1943年から1945年8月にかけ、韓半島(朝鮮半島)南部で日本軍の慰安婦強制動員で徴用役を務めた吉田清治の証言だ。吉田は 1991年に新聞でのインタビューや著作を通じて証言を行い、これが大きな波紋を呼んで「河野談話」が登場する契機となった。
 吉田清治についてはここに信憑性の疑問が書かれている。右よりのページだが、書かれている内容では私もかなり疑問に思う点が多い。

 
安倍首相は、吉田らの証言が作り話だと主張している。しかし韓国だけでなく、中国・台湾・インドネシア・マレーシアなど11カ国の元慰安婦たちは2000年、東京で行われた国際民間法廷で日本軍や警察、それらの外郭組織によって強制的に連行された自分たちの体験を生々しく証言した。米下院の聴聞会では先月、オランダ人の元慰安婦も同様の事実を証言した。

 国連人権委員会や国際労働機関(ILO)などの国際機構も、この問題を調査し、何度も報告書を提出している。米国の国立公文書記録管理局(NARA)が保管している第2次世界大戦に関する米軍文書にも、中国や東南アジアで徴用された慰安婦の証言が含まれている。安倍首相はこうして数十年の歳月をかけて明らかにされた歴史的真実を無視している。
 吉田の証言そのものを補強するする慰安婦の証言は存在しないようだ。
 多くの慰安婦の証言はそれなりに検証しないといけない課題だと思う。河野談話では慰安婦の証言から「官憲等が直接これに加担したこともあったことが明らかになった。」と文章にしている。慰安婦の証言をまったく無視することは間違いだと思うが、そのすべてが歴史的事実であるとも出来ないだろう。
 
安倍首相は5日、自身の発言を批判する野党議員に対し「あなたは日本を見下げているのか」と受け答えた。しかしアジアを見下す彼の態度には、むしろアジアを侵略した100年前の日本の態度、いやアジアの女性を性的奴隷として戦場に連行した70年前の日本の官憲や官営業者に対するのと同じくらい、背筋が寒くなるものを感じた。

朝鮮日報/朝鮮日報JNS 2007/03/06 08:19 社説
 安部首相の「態度」について弁護する気はまったく無い。しかし、次の表現は不正だ。
 「従軍慰安婦」は「従軍記者」のように弾の飛んでくるところ(戦場)には連れて行っていない。慰安所は固定的な兵舎の近傍に作られたものだ。
 「官営業者」とは何者だろう。官なのか民なのか。私の読んだ本では朝鮮半島人の業者も多かったとあったと思う。それを知っているのだろうか。

 安部首相ほかの発言に対する違和感は大きい。慰安婦たちの証言を吟味もせず無視し、「事実に基づいていない」と言い、河野談話を継承すると言いつつ否定するかのごとき発言は、日韓条約、河野談話などの戦後の日本(自民党政権)の努力を無にするものだと思う。
 しかし、韓国側のこの発言も事実を曲げ、日本を非難するためだけに終始していることは、決していいことではないだろう。
 安部首相の態度も朝鮮日報の態度も「背筋寒くなる」と感じる。


 「従軍慰安婦」問題は政治的に扱うべきではない。政治的に扱う前に、歴史的に扱うべきである。日韓共同歴史検討にて、可能な限りの共通認識を求めるべきだろう。

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内 容 ニックネーム/日時
とにかく慰安婦問題については、小林よしのり著「戦争論2」の「総括・従軍慰安婦」を読んでみてほしい。
あらゆる関連本の中で一番良い。
この問題の全容も把握できる。
a
2007/03/14 12:11

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