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zoom RSS 番組改変訴訟 高裁判決

<<   作成日時 : 2007/02/01 00:01   >>

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 NHKの番組改変問題が話題になったころ、番組編集責任者の会見の模様をインターネットで見た。直接政治家に会った人物ではないので、状況証拠的になるのはやむを得ないが、NHKと政治の関係に大変な問題があるのに気がついた。
 そのころだったと思うが安部氏がテレビで言っていた。
 別のところからその番組のことは知っていて、NHKが来たときに、番組は公正にやって欲しいと言ったと、テレビで多くの人に言っていた。安部氏の理解では「政治家が一般論として述べた」と思っていても、普通の日本語(言語)の理解力を持つ人間なら、政治家の介入と取るだろう。
 私もそう思った。そしてこのテレビ放映は問題になるはずだと思ったのだが、・・・・・

 その後経過は無残だ。朝日新聞が勝負を挑んだが、不明確な取材のために自滅し、政治家の介入は曖昧になっていった。ほかの新聞も追求を行わないという事だった。NHKも徹底追求すると表明していたが、何の意味も無い報告書があっただけだ。
 唯一裁判だけが継続している事が真相究明の道だった。

 その裁判の高裁判決が今回出た。
高裁判決の骨子はこうである。
東京新聞 1月30日社説

 報道機関には報道の自由、編集の自由があり、一般論としては取材対象の意に必ずそわなければならないものではない。しかし、あらかじめ企画内容を説明し、それを条件として全面協力を得た、このケースの場合は企画を実現する義務があり、実現しなかったときは理由などを説明する責任がある。NHKはいずれも果たさなかった。

 報道機関として致命的なのは、放送が当初の企画からかけ離れたものになった理由だ。当時の最高幹部が国会議員の間を番組の事前説明に回り、議員の発言を受けて当たり障りのない番組になるよう現場に改変を指示した、と判決は認定した。
 他紙では前半部分を示す「期待権」を大きく取り上げている。
社説:NHK 取材制約招く判決を導いた 毎日新聞 2007年1月31日 0時07分
 それも重要だろうが、本来取り上げねばならないのは次の主張だ。
番組改変 NHKは政治と距離を
 東京新聞 1月30日社説
 番組改変訴訟の控訴審で、東京高裁はNHKの政治的配慮による改変だったと認定した。政治と報道が信頼されるためには、報道機関と政治家が疑惑を抱かれない距離を保たなければならない。
 (中略)
 
 報道、編集の自由を放棄し、政治家に迎合したのである。これは国民に対する背信といえよう。

 こんなNHKの受信料支払いを義務化したり、司法の力を借りて強制的に取り立てることに、幅広い支持を得るのは困難だろう。

 政治の側も自省、自戒を迫られている。

 判決は「NHK幹部が国会議員の発言を必要以上に重く受け止め、その意図を忖度(そんたく)した」「政治家が一般論として述べた以上に番組に関して具体的な話や示唆をしたとまでは認められない」と慎重な認定をした。

 NHKと政治家の日常の関係に照らせば、政治家の発言はもっと具体的で事実上の介入だっただろうことは容易に推察できる。だが、判決通りだとしてもNHK側が無視できなかった事実は重い。政治の側も報道機関との距離を保つべきことを物語っている。

 NHK側も政治家も、昨年春に制定した新放送ガイドラインの「放送の自主自律の堅持が信頼の生命線」という条項を肝に銘じるべきだ。
 NHKがこのような性格を持つ限り、NHKが自主自立のメディアとみなすわけには行かない。強制的に視聴料を取っていくなどとんでもないことだ。

 そして、判決が曖昧なことも、すなわち政治家が放送に介入するという犯罪行為をうやむやにすることはもっと許されることではない。それが現職の総理大臣であればなおさらだ。
「直接にNHK幹部に圧力をかけたことはない」という事だけを強調する安倍、中川の責任を曖昧にして、この問題はおそらくこれで幕引きされるに違いない。それが日本の風土である。政治に弱いNHK(この国のメディア)という事を認めただけでも評価できるという意見もある。その程度で諦める。何事も徹底的に白黒をつけないことがこの国の美徳であるというのか。
[公式] 天木直人のブログ 
 この国はこのようなことを許容するのか。許容することにより国が良くなるのならまだ良いが、この国はどんどんおかしくなっている。
 「美しい国」にすると宣言する当の本人がこの国を破壊しているのだから。

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タイトル (本文) ブログ名/日時
NHK番組改編訴訟
 東京高裁敗訴の判決なんだが、いずれ最高裁でひっくり返るだろうという安心感から、あまりさわがれていないのだが、報道は誤解が先行しているように思う。判決では、政治家の介入は否定されている。安倍晋三、中川昭一の疑惑は、完全に否定されている。そのうえで、それにしても改編はあった。番組の内容をねじまげたのはNHKの内部問題だと認定されているのだ。取材に協力した市民団体「『戦争と女性への暴力』日本ネットワークの「期待権」を裏切ったというのが判決の内容だ。  わたしは、個人的には、おおむね妥当な判決... ...続きを見る
罵愚と話そう「日本からの発言」
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安倍のみならず、自民党も日本語が読めない〜NHK番組改編事件判決をトンデモ批判
NHK番組改編事件判決について、自民党は、そのHPに次のようなまったく市民を馬鹿にしたコメント(←クリック)を載せている。 ...続きを見る
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2007/02/03 22:35

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
 あなたのご意見は、その根底にジャーナリズム無謬の信念がある。もっといえば、自民党代議士は悪役で朝日は正義のヒーローのドラマ仕立てだ。構造的には、朝日と女性法廷とNHKの戦後左翼のトライアングルの同調者だ。
 まさしく、その戦後左翼が犯した政治犯罪が、この事件の骨格だと思う。この判決で明瞭に指摘されているように、朝日と女性法廷とNHKがグルになって昭和天皇有罪の人民裁判を画策したのが、この事件のスタートラインだよ。事前の共謀からぬけ落ちたNHKには、その期待を裏切った責任があると、判決は言っているのだ。
 おなじ論理を広域暴力団に適用したら、どういうことになるのか。更生して、親分にさかずきを返した組員は、みんな刑務所に入るのだろうか。裁判長もあなたも、ちょっとおかしいと思う。
罵愚
2007/02/01 05:14
罵愚 さん
私の言っていないことをいくら批判しても意味ないですよ。
飯大蔵
2007/02/01 21:27
 たしかにあなたは言っていませんがね、あなたの文章の背景にある「戦後の日本人が持っている思考のパターン化」とでも呼ぶような臭いが、気になるのですよ。
罵愚
2007/02/06 04:52

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